デバッグ・マジック! vol.29 ~もっと!『エルドレインの森』編~
『エルドレインの森』の発売から1ヶ月が経過し、モダン環境にもいくつか新しい風が吹いた。
ではその結果、現在のモダンはどういった環境となっているのか?
最新のメタゲームをチェックしつつ、新カードを使ったデッキアイデアを紹介しよう。
目次
1.3強の時代
2023年9月~10月にかけてのモダン環境は、以下のようなメタゲームで展開していた。
Tier 1
赤黒不死ラガバン
4Cオムナス←Up!!
Yawg-Chord←Up!!!
Tier 2
鱗親和←Up!!!
装備シュート
アミュレット
死せる生
ティムール続唱/版図続唱
青赤ラガバン←Down…
黒単貴重品室コン←Up!!!
トライバルズー←Up!!!
タイタンシフト←Up!!!
バーン
トップメタの「赤黒不死ラガバン」が《まだ死んでいない》で微妙に強化を受けたことで1強の地位を盤石にするかと思われたが、それ以上に《豆の木をのぼれ》によって強化された「4Cオムナス」と、《アガサの魂の大釜》によって強化された「Yawg-Chord」が、「赤黒不死ラガバン」に近い位置までデッキパワーを底上げし、3強の状態となったのが主なトピックだ。
またTier 2も微妙に顔ぶれが変わり、2種の「続唱」系が伸び悩む一方で、同じく《アガサの魂の大釜》で強化を受けた「鱗親和」が急激に勢力を伸ばしてきているほか、「トライバルズー」「タイタンシフト」といったデッキも活躍してきており、まだまだメタゲームの先が読めない。
ただフェアデッキは飽和している一方で「続唱」メタ・墓地メタ・土地メタは今後もなかなかガードが下がらないと思われるので、盤面が強い強力なクリーチャーコンボやライフ攻め、あるいは墓地に依存しないフェアなアーティファクトデッキなどがTier 2のトレンドになっていきそうだ。
またそれはさておき、例によって最近活躍したローグデッキを3つ紹介しておこう。
『赤黒不死豆の木』(チャレンジ4位)
プレイヤー名:Doomenstein
「赤黒不死ラガバン」と「トライバルズー」を足して2で割ったものに《豆の木をのぼれ》を入れこんだような構成のデッキ。最近Tier 2下位に浮上してきた「トライバルズー」が「赤黒不死ラガバン」に対して有利な部分を抜き出し、環境全体に対して有効ないわゆるスキャムと呼ばれる想起エレメンタル+不死シナジーと組み合わせることで、よりアグレッシブでかつターン経過によってカードの価値が摩耗しない「赤黒不死ラガバン」の形を実現している。あるいはもしかすると、「赤黒不死ラガバン」のネクストステージとして定着していくことになるかもしれない。
『ウィッシュロータス』(チャレンジ7位)
プレイヤー名:andrw1232
10ヶ月ほど前にvol.19で紹介した「ぐるぐるロータス」は《願い爪のタリスマン》が入るなど弱い形だった。そこから《一つの指輪》が加わったことと、《願い》パッケージが見いだされたことで、かなり洗練されたコンボデッキとして大成した印象だ。
《悲嘆》+不死パッケージや《ダウスィーの虚空歩き》《オークの弓使い》といった「シナジー分断」と「メタシステム」がメタゲームの中心にいる現状、コンボデッキとして通用するためには手札枚数の余裕と単体除去を採用するスロットの余裕の双方が必須であり、その点《睡蓮の原野》による土地コンボで《一つの指輪》も採用できているこのデッキは、そうした要件を見事に満たしている。メタゲームの隙を見て持ち込みたいところだ。
『白単ヘリオッド』(チャレンジ13位)
プレイヤー名:MayoDominaria
1《乾燥台地》
4《溢れかえる岸辺》
3《のどかな農場》
1《インダサのトライオーム》
4《湿地の干潟》
1《ラウグリンのトライオーム》
5《冠雪の平地》
1《寺院の庭》
4《吹きさらしの荒野》
《アガサの魂の大釜》は能力がいくつもあって複雑だが、大雑把に「+1/+1カウンター絡みの起動型能力と相性が良い」ことだけ覚えておけばデッキ作りにおいては問題がない。そして最近の「鱗親和」の躍進を見てもわかるように特に相性が良いのが《歩行バリスタ》で、となれば《歩行バリスタ》を使ったコンボの復権に意欲がかきたてられるのはごく当然な発想だろう。
本来《歩行バリスタ》+《太陽冠のヘリオッド》の無限ダメージコンボには計6マナ必要だが、白単の強みは《のどかな農場》にあり、これがあるだけで4マナで決められるというのは驚異的なメリットだ。さらにそこに《アガサの魂の大釜》が加われば、どんなクリーチャーでも実質《歩行バリスタ》にしてしまえる。高すぎるカードパワーを存分に振るって強引にコンボを決めてしまおう。
2.もっと!『エルドレインの森』でバグを探そう
モダンリーガルの『指輪物語:中つ国の伝承』が特殊な例なだけで、もともと年4回発売するスタンダード向きのセットでモダン環境に影響が出ることは珍しい。
ゆえに『エルドレインの森』も、《アガサの魂の大釜》と《豆の木をのぼれ》以外で実用的なカードを見出すのはかなり難しいというのが実情だ(当初は注目された《鏡に願いを》も、モダンでは全く使われていない)。
だがそれでも、新カードに秘められた可能性を探究することは決して無駄ではない。メタゲームの突破口は、実際に開けてみるまでどこにあるかわからないからだ。
すべては、モダンにオールインのじゃんけんを取り戻すために。
今回も新カードのバグをデバッグ(発見・解明)していくことにしよう。
《戦争の世継ぎ、ローアン》
この連載では何度も書いたことだが、新カードの可能性を評価する際に着目するべき要素の一つとして、「能力に上限がないこと」があげられる。
ターンに1回しか発動しない能力は何をどうやってもターンに1回しか発動しないので他のカードと組み合わせたときにスケールが倍増しない。逆に、何度も発動するような能力は極論だが無限回の入力を行えば無限回の出力が行える。
そしてこの場合の上限とは発動回数だけではない。「軽減するマナの数」に関しても同様なのだ。
《戦争の世継ぎ、ローアン》。3マナの起動型能力持ちで除去耐性もなしと悠長ではあるものの、起動できればこのターンに失ったライフ分のマナ軽減が行えるということで、実質《チャネル》内蔵生物と言っても過言ではない自分でライフを支払えないのでクソほど過言だが。
だが、このカードを使うにあたっては問題が2つあった。
1つは、任意の量のライフを支払える方法が必要なこと。たとえば「15点のライフを支払う」というカードがあったとして、ライフが15点以下になったら使用できなくなってしまう。ライフが20点のときには19点支払いたいし、10点しかないときには9点支払える、そんなカードが必要だ。
そしてもう1つは、軽減したマナ以上のダメージを飛ばす方法が必要なこと。たとえば本家《チャネル》に倣って《火の玉》を使おうとした場合、1つ目の方法によって19点のライフが支払えたとしてもXの値は最大で19までにしかならないので、対戦相手を倒しきれない。10軽減で20点飛ばすような、そんなカードが必要だ。
しかもなお厄介なことに、モダンのゲームスピードの中でこれらの3枚コンボを同時に手札に集めなければならない。
そう……たとえばライフを支払いながらカードが探せる《Demonic Consultation》のようなカードと、支払ったマナよりも多いダメージが飛ばせるX火力の2種類がモダンに存在していればあるいは……。
あった。
《暗黒への突入》で12点ペイしたら《弾ける力》で20点ダンクが決められるのでは???
《暗黒への突入》は任意のライフを支払うことで支払った分の枚数だけカードが探せるので、《戦争の世継ぎ、ローアン》の起動条件を満たしながらフィニッシュのX火力をデッキから探してこれる。さらに《戦争の世継ぎ、ローアン》の能力起動にスタックして「双呪」で唱えることで、《戦争の世継ぎ、ローアン》自身を生け贄にして3点分多く枚数が見れるなどの小ネタもある。
また、《弾ける力》は赤赤に加えて3Xのマナが必要なものの、最終的には5X分のダメージが飛ぶので、最低12マナ軽減すれば4×5で20点飛ぶことになり、必要なライフ支払い自体は12点ペイで済むために効率的だ。
これらのカードを発見したことにより、《戦争の世継ぎ、ローアン》が生き残った状態で4マナと《暗黒への突入》が手札にあれば(《暗黒への突入》で《弾ける力》を見つけられる前提だが)2枚コンボで20点ダンクシュートが決められるようになったのである。
そう、やはりマジックの華はダンク(?)。ならばやはりここは私自身がMTG界の八村 塁になることで、モダンをバスケットボールにするしかない。
《呪文滑り》は偶数限定だが《暗黒への突入》と同様に任意のライフ支払いができる上に《戦争の世継ぎ、ローアン》が守れるので、コンセプトにこの上なく噛み合っている。スタック上に呪文や能力を置かないと能力起動ができないが、《戦争の世継ぎ、ローアン》の能力起動にスタックすれば問題はない。
《呪詛の寄生虫》は《ウルザの物語》からサーチできる任意ライフ支払いパーツとなる上に、2枚目以降の《ウルザの物語》や《鏡割りの寓話》といった「英雄譚」との噛み合いも良い。
というわけで、できあがったのがこちらのデッキだ!
デッキビルド:まつがん
4《黒割れの崖》
4《血の墓所》
4《血染めのぬかるみ》
1《偶像の石塚》
1《山》
1《血に染まりし城砦、真火》
1《死の溜まる地、死蔵》
1《沼》
1《見捨てられたぬかるみ、竹沼》
4《ウルザの物語》
4《アスモラノマルディカダイスティナカルダカール》
1《呪詛の寄生虫》
4《敏捷なこそ泥、ラガバン》
4《呪文滑り》
4《戦争の世継ぎ、ローアン》
4《楕円競走の無謀者》
クソコンセプトをパワーカードで介護してデッキのフリをするな!!!
いくら2枚コンボとはいっても《暗黒への突入》で12点ペイした中に《弾ける力》が見つからないと無が軽減されてしまいデッキならぬ無ッキになってしまうために《弾ける力》も3枚以上入れざるをえないが、そうすると当然普通にハンドに来て「この無のカードは一体なに???」となってしまうのでどうあがいても無というのがこのデッキのたどり着いた結論なのであった。というか、どう考えてもコンボ全部抜いて《悲嘆》と《激情》と《まだ死んでいない》を入れた方が強いと思う(禁句)
《豆の木をのぼれ》
「カードが既に活躍している」というのは、クソデッキでの活用を諦める理由にはならない。むしろポテンシャルが示されていることをありがたいと考えるべきなのだ。
《豆の木をのぼれ》。既に「4Cオムナス」などにおいて活躍を見せているこのカードであるが、クソデッキ的にも見逃せないスペックを持っている。
なぜなら、このカードは極論すべての5マナ以上のカードとシナジーを持つからだ。
ならば、5マナ以上のコストを持ちながら1マナや2マナでキャストできるカードを探すのが本道だろう。
では、そのようなコストの誤魔化しが働くギミックといえば何か?
私が導き出した答えは、これだ。
「奇跡」と相性が良いのでは???
《時間の熟達》はそのターンの最初のドローで引ければ「奇跡」により2マナで追加ターンを得ることができる。とはいえ普通に使うと通常ドローとセットランド権が増えるだけであまり強くないが、《豆の木をのぼれ》があれば実質《吠えたける鉱山》がある状態のようにターン追加ごとに1枚多く引けるようになるのだ。
また、《豆の木をのぼれ》は「探査」とも相性が良いので、《漂流》を採用することで《豆の木をのぼれ》がある状態なら実質タダで相手の脅威を排除できる。
《論理の結び目》も序盤を支えてくれることはもちろん、カウンター合戦でこちらの追加ターン系呪文を通すのにも有用だ。
というわけで、できあがったのがこちらのデッキだ!
デッキビルド:まつがん
アミュレットでいいだろ!!!
なんかめっちゃ頑張って土地並べてひーこら言いながら追加ターンを取れたとしてもその後も追加ターンを取り続けられる保証もなく、毎ターンそれこそ豆の木を登るがごとく必死に追加ターン系スペルを探しにいかないといけない時点で、他の多くのコンボデッキに対して大きく差をつけられていると言わざるをえないていうかその原因は追加ターンしまくるとライフルーズで秒で自爆するせいで《一つの指輪》を入れられないからなんだが。
だが、《豆の木をのぼれ》の可能性はもちろんこの程度にとどまらない。
とはいっても「奇跡」や「探査」のように手垢がついたシナジーではなく、今度はカードタイプに着目してみることにしよう。
そう、すなわち。
エンチャントレスで使えば《女魔術師の存在》の代わりになるのでは???
エンチャントレスの問題は《女魔術師の存在》の3マナが重いという部分にあった。3マナ払えば人が死ぬ環境で3マナ払って何もしないカードを出すのは筋が悪い。だがそこを《豆の木をのぼれ》にすれば、相手がクリティカルなアクションを取りたいターンにしっかりと応手を合わせられるだけの余裕を作ることができるだろう。
《力線の束縛》は《豆の木をのぼれ》の定番の相棒カードだが、ことエンチャントレスにおいては《収穫の手、サイシス》でもドローができ、さらにお得だ。
また、《空に祝福されし侍》は《真の木立ち》で守ってやれば立派なフィニッシャーとなりそうだ。5マナ以上でコストが下がるエンチャントを探したらこれくらいしか見つからなかっただけとも言う
というわけで、できあがったのがこちらのデッキだ!
デッキビルド:まつがん
1《耐え抜くもの、母聖樹》
1《ヘリオッドの高潔の聖堂》
4《霧深い雨林》
3《冠雪の森》
1《冠雪の平地》
1《スパーラの本部》
1《寺院の庭》
3《新緑の地下墓地》
4《吹きさらしの荒野》
1《ジアトラの試練場》
1《聖域の織り手》
4《収穫の手、サイシス》
4《孤独》
1《空に祝福されし侍》
1《引き裂かれし永劫、エムラクール》
本当に《女魔術師の存在》の代わりになってるのか???
確かに《孤独》や《力線の束縛》をうまく引けば多少の手札補充はできるけれども、これだけで《独房監禁》を維持するのは到底不可能なため結局《収穫の手、サイシス》が必要になっているようでは本末転倒であり、どちらかといえば勝てるデッキに対してより勝てるようになっただけという感が否めない。というかこのデッキでやりたいこと、大体《一つの指輪》という1枚のカードで実現できないか???……残酷すぎる真実に気づく前に、次に進もう。
《神出鬼没のカワウソ》
1マナのカードが登場して今までにないスペックを持っているという場合、モダンにおいてはそれだけでデッキになる可能性がある。それほどまでに1マナと2マナ以上との間には高い壁があるのだ。
《神出鬼没のカワウソ》。出来事側は読む必要がなく、要は新たなる1マナの「果敢」持ちである。
だがこのカードの場合、既存の1マナ「果敢」持ちである《僧院の速槍》や《損魂魔道士》では決して果たしえない役割を果たせることにお気づきになられただろうか?
そう、その役割とは。
2キルデッキ界最強の生物なのでは???
私はこれまでvol.4、vol.14、vol.21と過去3回にわたって2キルオールインを追い求め続けてきた。
それらに共通する弱点は相手の1マナクリーチャーを0マナで除去しなくてはならないという部分にあった。0マナという部分はまだしも、除去カードをデッキに積まなければならず、かつ引かなければならないという時点で再現性が全くないデッキとなってしまっていた。
だが《神出鬼没のカワウソ》ならばもはや相手のクリーチャーが出てこようが関係がない。カワウソのパワーを10にすれば誰にも止められないからだ。
かくしてついに2キル単は単体除去をデッキに入れる必要から解き放たれ、1マナ域と強化カードのみに全振りした公道を時速300kmで走るがごとき暴走殺人マシーンへと完成を遂げたのだ。
というわけで、できあがったのがこちらのデッキだ!
デッキビルド:まつがん
カワウソの2枠目がいなさすぎるだろ!!!
《神出鬼没のカワウソ》は4枚だけではさすがに引けないから2枠目が必要となるわけだが、《神出鬼没のカワウソ》の性能を信頼して単体除去を抜くということは、その2枠目も「ブロッカーを除去する必要のない1マナ域」である必要があることになる。そうなると回避能力がある中で最もパワーが高い1マナ域を選ぶことになり、《むら気な猛導獣》に白羽の矢が立つしかない……のだが、こいつあまりにも誰???というレベルの性能で、《秋の際》サイクリングでギリギリ2枚目の《変異原性の成長》にたどり着いてパワー10でアタックできたとしても土地が戻って《ドスン》が撃てないとかが発生すると破り捨てたくなること必至である(ちなみに《魔力変》が入っていないのも同様の理由である)。結局、《神出鬼没のカワウソ》と同程度のスペックを持った2枠目の1マナ域が登場しない限り、2キル単はまだまだ完成したとは言えないのであった。
だが。
この発想は私を別の高みへと連れていった。
《神出鬼没のカワウソ》の弱点は2種8枚積めないことによる再現性不足だ。他方で「クリーチャーの強化」と「《突撃のストロボ》 or 《ドスン》によるターン短縮」は再現ができている。
ならば。
「呪禁」クリーチャーを強化したら再現性抜群なのでは???
というわけで、できあがったのがこちらのデッキだ!
デッキビルド:まつがん
このデッキはモダンをじゃんけんにできるかもしれない、現時点での私の到達点だ。
《悲嘆》不死直撃じゃねーかとか《血染めの月》で即死じゃねーかとか《仕組まれた爆薬》で投了じゃねーかなどの問題はあるが、それでも相互不干渉のじゃんけんがしたいという思想を最も忠実に再現できているデッキと言える。《神出鬼没のカワウソ》は抜けてしまったが、「呪禁」8枚じゃ足りねーじゃねーかと思っていたところに《毒茸の称賛者》という『エルドレインの森』からの思わぬ収穫を代わりに発見することもできた。これも《神出鬼没のカワウソ》で絶対2キルしようというクソデッキを作ったおかげである。サンキューカワウソ、フォーエバー。
ちなみにこのデッキはマジック・オンラインのモダンリーグで毎ゲーム吐くほどマリガンして一瞬で0-5した。一片たりとも後悔はない。
3.その他:蔵出しクソデッキ集
以下ではセット終盤恒例の、「そもそもデッキにならなさそう」あるいは「記事にならなさそう」という結論に至った産廃あと一歩及ばなかったデッキたちの供養コーナーをお届けしよう。
《貪る甘味大口》
《明日の瞥見》デッキにおける2枠目の《波ふるい》なのでは???
というわけで、できあがったのがこちらのデッキだ!
デッキビルド:まつがん
4《断片無き工作員》
4《貪る甘味大口》
4《波ふるい》
4《溶鉱炉の大長》
4《引き裂かれし永劫、エムラクール》
マナベースが終わる!!!
《大嵐の雄鹿》
「続唱」×「発掘」=「最強」なのでは???
というわけで、できあがったのがこちらのデッキだ!
デッキビルド:まつがん
普通に発掘した方が強い!!!
《木苺の使い魔》
2マナで召喚してから《風への放流》したら実質タダでおつかいできるのでは???
というわけで、できあがったのがこちらのデッキだ!
デッキビルド:まつがん
4《木苺の使い魔》
4《献身のドルイド》
4《引き裂かれし永劫、エムラクール》
スタック除去ですべてを失うだけ!!!
4.終わりに
結局『エルドレインの森』でモダンに影響を与えたのは、わずかな上位互換にとどまる《まだ死んでいない》を除けば、《アガサの魂の大釜》と《豆の木をのぼれ》の2枚のみだった。だがその2枚が既存のデッキに大きな強化を与えた結果、メタゲームは新たな変化を見せることとなった。
来月11月17日(金)には『イクサラン:失われし洞窟』が発売となる。そこではどのようなカードがメタゲームにどんな変化を与えるのか。新カードの到来を、楽しみに待つとしよう。
ではまた次回!
クソデッキビルダー。独自のデッキ構築理論と発想力により、コンセプトに特化した尖ったデッキを構築することを得意とする。モダンフォーマットを主戦場とし、代表作は「Super Crazy Zoo」「エターナル・デボーテ」「ステューピッド・グリショール」など。Twitter ID:@matsugan
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