100円ボドゲPart.5 「ダイソー」ボードゲーム&ストーリーブック レビュー
毎度!Zxionです。
「ぜっくん」って呼んでね☆
さてさて、「100円で買えるボドゲ」でおなじみ『ダイソーボードゲームシリーズ』のレビューです。
今回はボードゲームと一緒にストーリーブック(ゲームブック)がタイミングよく発売されたので、こちらのレビューもあわせて書いていきたいと思います。
いよいよこの記事も第5弾。
ダイソーボードゲーム的には「4」。
どうして…。
『100均でボドゲ!? 100円ショップ『ダイソー』で買えるボードゲーム おすすめ10選』
『100均でボドゲ パート2!! 100円ショップ『ダイソー』ボードゲーム第3弾+α 全レビュー』
『100均ボドゲ パート3!! 100円ショップ『ダイソー』ボードゲーム第4弾+α レビュー』
『100円ボドゲPart.4 100円ショップ「ダイソー」ボードゲーム 第4弾追加3作品+蟲神器 レビュー』
目次
ダイソーボードゲーム
皆様おなじみのダイソーボードゲーム。
今回発売されたのは2作品。
どちらも遊んでみて、あれこれ調べてみて、その結果の感想を書かせていただきました。
とりあえず最初に書いておきますね。
「個人の感想です」!!!
1.『アノミー』
『アノミー』
プレイ人数:2人
対象年齢:8歳~
プレイ時間:5~10分
難易度:★★★
デザイナー:遊ぼーど!
■どんなゲーム?
2つの陣営(太陽か月)に分かれて、タイルを表向き、または裏向きで置いていく。
裏向きで置いた場合なにも起きないが、表向きで置いた場合はタイルに書かれている矢印の方向にあるタイルをすべてひっくり返す。
どちらかの手番終了時に、自分が選んだ陣営の《同じ色の》タイルが3枚表向きになっていたプレイヤーが勝利する。
ものすごく雑に表現すると「ややこしい○×ゲーム」といったところ。
■ここがポイント!
勝利条件を満たせる色と満たせない色の両方を持つことになるので、相手にバレないように立ち回れるかがポイント。
相手の裏向きタイルに自分のタイルを重ねて置くと、下になったタイルを相手の手札に戻すことができるというルールを上手く使おう。
アブストラクト系なので、じっくり考えるタイプのゲームが好きな人におすすめ。
運の要素皆無で完全実力勝負のゲーム。
読みあいの要素もあるので、ガッチガチのアブストラクトよりは出しやすい。
プレイ感は軽く、大変シンプル。
ルールブックの裏面がゲームボードなので、途中でルールの確認ができない。
○×ゲームよろしくアブストラクト感のあるゲームなので、強い人は一生強いし、苦手な人は克服できるまで一生苦手な系統。
得意不得意好き嫌いは結構クッキリ出ると思う。
などと書いたが、僕としてはゲーム面でイマイチだと感じるポイントはなかった。
やり込んだら先手有利とか後手有利とか何手でどっちが勝ち確とかなるのかなぁ。
でも100円のゲームをそこまでやり込んだら、コスパ最強のボドゲですね!
遊び放題だぜ!!
割とすぐに勝敗が決まるので2本先取とかで遊ぶといい感じ。
個人的気になりポイントとしては、アノミータイルの処理。
若干釈然としない効果・書き方だったのでちょいと調べてみたら、通常版(ゲムマとかで買える方)とダイソー版で、アノミータイルの処理が異なっている模様。
ダイソー版では、通常版のエクリプスタイルの効果をアノミータイルの効果としているみたいでした。
…なんで?
個人的にはダイソー版の処理ではなく、通常版の処理の方が好み。
ややこしいこと言ってるね。
気になる方はこちらをみてね☆
【https://gamemarket.jp/game/177436】
元々は、「遊ぼーど!」より発売されていたゲーム。
初出はゲームマーケット2020秋で、当時の価格は2000円でした。
ぜっくん的おすすめ度:★★★
2.『食べ残しNOゲーム』
『食べ残しNOゲーム』
プレイ人数:2~4人
対象年齢:10歳~
プレイ時間:15~60分
難易度:★★
デザイナー:未来価値創造大学校
■どんなゲーム?
4種類ある店舗から1つを選び、選択した店舗に応じた開業資金を支払って、その店舗のメニューカードを受け取る。
来店した「お客さま」の食べられる量を超えないように、かつ、所持金を超えないように、手札から可能な限りメニューカードを出す。
食べられる量ピッタリならボーナス、それ以外はペナルティを受ける。
ゲーム終了時に最も多く資金を保有しているプレイヤーが勝利。
■ここがポイント!
4種類ある店舗の開業資金はそれぞれ異なり、メニューカードの内容や傾向も異なるので、どの店舗を選ぶかがポイント。
手札のメニューカードを上手く使って、失点を少なく、そしてあわよくばボーナスを獲得できるようにしよう。
お客さまカードの枚数を調整することで、ゲームのプレイ時間を自分で決定できる。
切り離しはやや面倒だが、所持金表示用のお札チップが厚紙で枚数もあって良い感じ。
アクションカードが基本デメリット。
一部アクションカードの処理がわかりにくい。
単体で見ると罰金確定のお客さまカードがある。
ハンドマネジメント系のゲームは好きな方なのでテーマやシステム自体は良かったのだが…。
ちょっと運ゲーの比重が大きすぎるのと、毎手番デメリット満載のアクションカードを引かないといけないのはキツイ。
いや運ゲーは確かに好きだけれども。
1回休みとか他の人にお客さまカードを渡すとか、とにかくデメリット効果がエグ過ぎる。
また、そうした後の処理が不明瞭なのもちょっと…。
アクションカードの表記も揺れているのか意図しているのかわからなくて、確信を持った処理ができない。
基本部分のルールはわかりやすく、難しいことはないが、いわゆる例外処理的な部分がわかりにくい。
例えば「できるだけ食べられる量に近くなるようにメニューカードを出しましょう」の注釈をどう解釈するか、「いつでもメニューカードを復活できる」の「いつでも」の解釈は、など。
…どうやらこちらのゲーム、変更されている部分やカットされている部分があるみたいですが、このルールでの評価としては、申し訳ないがダイソーボドゲ過去一のNFM。
僕にはあわなかったです。
ゲムマの公式には「未来価値創造大学校 食べ残しNOゲーム」【https://gamemarket.jp/booth/2902】として登録されていました。
初出はゲームマーケット2019大阪で、当時の価格は3960円(税込)。
ぜっくん的おすすめ度:NFM
3.『ぜつめつきぐしゅんっ。 ともだちあつめ』
『ぜつめつきぐしゅんっ。 ともだちあつめ』
プレイ人数:2~4人
対象年齢:8歳~
プレイ時間:20分
難易度:★★
デザイナー:ばろぬ/GOTTA2
■どんなゲーム?
手札の動物(きぐしゅん)が会いたいと思っている他の動物を集めるゲーム。
手札に必要な動物がすべてそろったら「アガリ」となり、そのプレイヤーはポイントを獲得できる。
一番早く20ポイント獲得したプレイヤーがゲームの勝者になる。
なんとなく麻雀風味を感じる、ちょっと癖があるセットコレクション。
■ここがポイント!
ゲーム中に行うアクションは「山札からカードを引く」・「場にある表向きのカードを引く」の2択しかないので、ルール難易度は低い。
場に出す不要カードは、他プレイヤーへのヒントになったり、手助けしてしまうことがあるので、何を出すかは結構大事なポイント。
難しいカードを使って高得点を目指すのか、得点は低いが素早い完成を目指すのかなど、考えどころが多くなかなか悩ましい。
簡単なルールと軽いプレイ感で、何度かプレイしてもしんどくなりにくいのはGOOD。
セットコレクションや麻雀系のゲームが好きな人にオススメ。
他の人が場に出したカードの内容を見て、それを取ることもできるため、100%引き運とはなっていないのも良い。
アガリを把握するのがやや複雑で、特に高ポイントを狙っているときは混乱しやすい。
慣れるまではダウンタイムが長めになると思っておこう。
また、「絶対に存在しない組み合わせ」があるという点には注意したい。
目標ポイントの20ポイントは2~4回上がると達成できるくらいの調整になっています。
何度か遊ぶと徐々に湧き上がる「運ゲーじゃね?」感の強さに耐える心も必要。
プレイ人数が増えると総プレイ時間は基本的に長くなります。
2人プレイで2セット、大体10ラウンドくらいやりましたが、麻雀で言うところの天和(最初に配られたカード+引いたカードでアガリ)されたときは盛り上がりました。
まじかよ。
ゲーム全然関係ないけど、シロクマしゅんは有名声優の《CV:花江夏樹》で、オープニングはご存じヒゲドライバーが手掛けています。
ライセンス商品【https://kigushun.com/】のため、可愛らしさも保証。
かわいいねぇ~で終わらせたいが、絶滅危惧種というテーマでちょっとしんみりしちゃうのが残念。
そういうの持ち込まなくていいんだよ…。
元のゲームはおそらく無し。
このために作られたゲームかと思います。
ぜっくん的おすすめ度:★★★★
ダイソーストーリーブック
ツイッターだと「ゲームブック」って言っている人が多いし、公式も「#ゲームブック」ってつけてますが、本に書かれてるタイトルは「ストーリーブック」なんですよね。
まあ「アドベンチャーブック」とかまた別の表記もあるみたいですし、どれも同じ同じ。
で、ゲームブックやらストーリーブックってなんぞや?という人もいなくはないでしょう。
本って普通は1ページ目から順番に読んでいくものですが、ストーリーブックは読み進めていくと所々で(Xへ)みたいな表記があります。
その表記があったら、ページをパラパラとめくって、指定された数字を探します。
ポイントは指定された数字っていうのはページ数ではなくて、段落(パラグラフというらしい)を探して進むというところですね。
例えば、(67へ)だったら上記画像の一番右を。
(68へ)だったら真ん中、(69へ)なら一番左を読む…といった具合ですね。
他のゲームブックについてはわかりませんが、ダイソーのストーリーブックに関しては、パラグラフは1から順番に並んでいるので、見つけるのが難しいということはないでしょう。
大きい数字だったなら、本の後ろの方にあると考えてもらって差し支えないです。
あー…、意外と説明難しいですね。
まあ、そんな感じの楽しい本です。
ちょっとでも興味がわいた皆様。
100円なんで、買いましょう。
ネタバレとかの都合上、あまりくわしく書けませんがご容赦を。
4.『とりもどせ!巨人の宝物 ドラゴンカリバー』
『とりもどせ!巨人の宝物 ドラゴンカリバー』
読了時間:30~45分
■あらすじ
ここは、魔法と冒険の世界。
相棒のドラゴン「ソー」と旅立ったきみは、ある町で話を聞いた。
おそろしい巨人が、町の大事な像をうばいさったというのだ!
森や山をこえて、キミは「宝物」をとりもどすことができるだろうか?
※とりもどせ!巨人の宝物 ドラゴンカリバー裏表紙より
■ここがポイント!
初めてのゲームブックにもってこい(?)の、わかりやすくシンプルなファンタジー物。
物語の導入部分はゲームブックの遊び方が理解できるような仕組みになっている。
難し過ぎない難易度、読みやすい内容で、ストレスを感じることはなかった。
読み進めていくと「メモを取るか覚えておこう」というシーンがあり、ちょっと面倒くさい。
こちらを先に読みました。
ゲームブックというものの存在自体は認識していましたが、僕の記憶では初めてちゃんと遊んだ気がします。
少なくともボードゲームを知って以降、初めてです。
僕個人の意見としては、ちょっと面倒に感じる部分もありました。
例えば、(しおりをはさんでおこう!的な注釈はあったが)ページの行ったり来たりやメモを取るとか。
グッドやイマイチに書きたいことが他にもちょっとだけありますが、内容に触れちゃう部分なので泣く泣くカット。
わかる人にだけ一部分でも伝わるように書くと「ポートピアじゃねぇか!」です。
難易度の都合上であれば、それはつまり入門編として最適なゲームブックなのだろうと思います。
ページ数は127ページもあり、お値段はもちろん100円なので某古本屋レベル。
この辺は、言うことなしです。
遊んだことがない人は、話のタネに遊んでみるのも良いと思います。
ぜっくん的おすすめ度:★★★
5.『ふしぎ探検 キミ&ユメ 消えた人形事件』
『ふしぎ探検 キミ&ユメ 消えた人形事件』
読了時間:40~50分
■あらすじ
きみはふつうの小学生。
少しちがうのは妖怪やユーレイが見えるところ
町の時計台から人形がいなくなった話を聞いたきみは、町の調査に乗り出した。
でも、どうやら消えた人形は、ほかにもいっぱいいるみたいで……?
※ふしぎ探検 キミ&ユメ 消えた人形事件 裏表紙より
■ここがポイント!
ドラゴンカリバーとは全く違ったテイストのため、2冊同時に購入しても問題なく楽しめる。
ほんの少しだけドラゴンカリバーよりも難易度が高めに感じた。
優しい世界観と、実際に探検をしているような感覚はとても楽しかった。
冒頭で謎解きやらストーリーブックやらが一切関係ない部分が気になってしまいそれがチラチラと脳裏をよぎるのが良くなかった。
おそらく、他の人は気にならないで読み進められると思う。
内容はとても良かったけど、イマイチぴんとこなかったのが残念。
キャラとかは可愛くて好きだし、別におかしな部分があるわけでもない。
多分そういうことじゃなくて、単純に僕の好みとの全体的な噛み合いが良くなかっただけだと思う。
読み進める際には、前もってメモ帳とペンとしおりを用意しておくと良さそうです。
ページ数はドラゴンカリバーと同じ127ページ。
こちらの方がボリュームがあったように感じたけど、ページ数が同じだったことに驚いています。
これは不思議体験。
ぜっくん的おすすめ度:★★
6.あとがき
初のストーリーブックについても書いてみました。
ダイソーボドゲ第4弾~今回のものまでを合わせた全8種の、僕的おすすめ度一覧は以下の通りです。
★:カードストライカー
★★:ミブリンテブリン
★★★:GIRIGIRI・七つの秘宝・アノミー
★★★★:トポロメモリー・ともだちあつめ
★★★★★:グースカパースカ
コストの都合だろうけど、ゲームボードの裏面にルールを印刷するのはマジでやめて欲しい。
今回の『アノミー』では、対策として箱の内側にサマリーを印字しており、「何とかしよう」という心意気は感じた。
前回の『ミブリンテブリン』には箱の内側にサマリーもなかったので、それよりは明らかに良い。
…でも、個人的にはやっぱりちょっとイヤですね。
本文では結構厳しめに書いた『食べ残しNOゲーム』ですが、本来のゲームにはあったけど、ダイソー版でカットされている部分がいくつかあったというお話。
最初は、「勉強とゲームを組み合わせて、勉強や学びに寄せてはいけないという良い見本みたいになっていると感じた」とか「テーマが先走っていてゲームがついてきていない」とか書いたんスよ。
書いたんスけど、検索して出てきた動画見てみたら、サイコロステージとかいうダイソー版にはないフェイズがあったり、そもそもアクションカードの種類ももっと色々あったりとか若干ルールが異なることが判明。
これ…、察しってやつですかね…。
まあ、どちらにしてもルールに改変部分があるときはなんか注釈があると良いのかなと思いました。
原稿がほぼ書き終わったところで見つけてしまった『ぜつめつきぐしゅんっ。 ともだちあつめ』。
ゲムマの帰りにアキバとかで見つけたら確保して追記しようとか思っていたのに…。
ややこしいセットコレクション。
僕は動物好きだし、多分セットコレクションも好きなのでこれは良かった。
ゲームの合間でちょっと遊びたいゲーム。
今回初登場のダイソーストーリーブック。
本文でも書いたとおり、こういうものがあるというのは知識として知っていましたが、ちゃんと遊ぶのは初めてでした。
結構な歴史があるモノの触りをそっと撫でた程度であれこれ言うのはおこがましいかもしれないけど、最終的な感想は「なるほど、こういうものなのか」って感じ。
ファンタジーはスッと飲み込みやすかったですし、遊びやすかった感じがします。
逆に、僕には現代ファンタジーがちょっと読みにくかったです。
書き方は何となく低年齢層も視野に入れている感じはしたけど、それにしては難易度とか文章にほんのりとした違和感を感じました。
実際どこらへん向け想定なんだろう?
すごい感動したとかはなかったけど、別の作者のやつも読んでみたいなという気持ちにはなりました。
次のストーリーブックを楽しみにしている。
ツイッターで検索すると往年のファンらしき人たちが「お約束ネタ」らしきことをつぶやいていたんですが、ああこれも一種のネタバレってやつかと思い、ゾクりとしました。
これ多分僕も気付かずにやってんだろうな、一応気にはしておこう、一応。
ダイソーのゲーム関係全般に言えることなんですが、毎回!入手が!地方は!大変なんスよ!!
見つけたときの喜びと変なタイミングで見つけたときの絶望はひとしお。
流通頑張ってクレメンス。
正直、どんな評価でどんな感想だったとしても、「でも、100円なんでしょう?」ですべて許されるくらいには「価格100円」にパワーがある。
みんなも軽率に買って遊んでみよう!
はぁい!
今回はここまでッスー。
次の記事も、最後まで読んでくれよな!
よろしくおねがいしまぁす☆
ゼクシオンと読みます。(@Boardgameguild)某ねずみの王様が登場するゲームのキャラクターからとりました。ぜっくんって呼んでね!
群馬県館林近辺で仲間とともに「館林たぬきゲーム会」というボドゲ会の主催しています。最近は「たぬきつね工務店」というサークル名でゲムマとかにも出展し始めました。どちらも良きライバルであり協力者である「みこめくん(@mi_comments)」、後方支援の「BEEさん(@MaskedriderBee)」。その他大勢の協力により成り立っています。
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