疾走する純情 松田聖子とHanniの青い珊瑚礁
1980年の初夏、もう子供扱いには辟易だったが、といって大人になろうなんて気もまるでなかった僕等の前に、青い珊瑚礁の歌声とその少女は突然に現れた…と思えた。なぜってあの”えくぼの~”の声の主と同じとはすぐには気づけなかったもの。 その出逢いは、むき出しの首筋と肩が眩しいノンスリ ...
われらみなビートルズの子(松田聖子の中のビートルズ)
1.ビートルズの残り香~聖子の中のビートルズ 僕は10年遅れのビートルズ世代。ビートルズの名前だけは赤ん坊の時から知っていたけど、彼らは僕らが思春期に入るころには既に解散してしまっていた。 もっとも、大瀧詠一曰く、”ビートルズ世代”とは、その実は‟橋幸夫‟世代(苦笑)、ビート ...
松田聖子・セピア色のフォトグラフ~36年の後に~
キーボードとアコースティックギターのユニゾンが作る、明るい透明感にみちた旋律がステップを踏んで、一音づつ音程の四つの階段を駆け上がりきる。と同時に、ドラムの軽やかな一撃が入り、次にはベースとブラスのたった一音だけのユニゾンが間髪を入れずに作る一瞬のブレイク。 短いが考え抜かれ ...
松田聖子-In her life- 第一部(後編)<An Idol is Born アイドル誕生>
松田聖子 -In her life- (前編はこちらへ) <第一部>-後編- An Idol is Born ~アイドル誕生~ ‟何もかもめざめてく 新しい私走り出した船はただ あたなへと続いている‟ 法子の最も大切な生存原理、それは‟可愛く”あることだ。小学時代にはステュワー ...
松田聖子-In her life- 第一部(前編)<A perfect girl for Kawaii 可愛いにうってつけの少女>
松田聖子 -In her life-But of all these friends and loversThere is no one compares with you <第一部>-前編- 後から考えてみれば、その言葉ひとつで、自分の一生が決定されたとしか思えないキーワード ...
『いちご畑のホールデン-聖子幻想-』松田聖子の極私的なポートレート
私が初めて聖子のコンサートに行ったのは1982年のことだ。その時「当時11才の家庭教師先の女の子を連れて行った」というのは本当にあったことだ。もちろん以下は創作である・・・。--------------------------------”いちご畑のホールデン” -聖子幻想- ...
Seiko Jazz 0(ゼロ)<下編> ~幻の未発表曲”One of these days” (この、いつの日か)~
(中編より続く) 9. One of these days 再び クインシーは私を喜ばそうと思って、一枚のレコードを指しだしてそっと囁きかける。 “マダム、君のレコードだよ。セイコ、お気に入りだろう。最後にもう一度、聞くかね?” “お願い。” 彼女は腰掛の上で打ちひしがれてい ...
Seiko Jazz 0(ゼロ)<中編> ~幻の未発表曲”One of these days” (この、いつの日か)~
(上編より続く)5.”One of these days” と”Reflections in D” ということでもう一度、この曲””One of these days”とデュークの原曲”Reflections in D”を聴き比べて欲しい。何かお気づきにならないだろうか? そう ...
Seiko Jazz 0(ゼロ)<上編> ~幻の未発表曲”One of these days” (この、いつの日か)~
Seiko Jazz 0(ゼロ)~幻のOne of these days (この、いつの日か)~ (文中の写真はボッサクバーナ氏提供。写真のキャプションは編集者Tが担当した) 1.未発表曲、”One of these days” 『Seiko Jazz2』がアメリカのジャズ名門 ...
振り向けば…聖子 再び松田聖子に魅せられて|ボッサクバーナ
(たいむましんアイドル担当Tより皆さまへ) 何年か前のある日、私は動画サイトで当時の松田聖子のステージを何気なく見た。その時から、私の音楽シーンが一変し、松田聖子がその中心となった。なぜだろう?当時も大ファンだったはずなのに、そしていつしか疎遠になったアイドルだったのに。 そんな ...