【買取実績】旧『デジモンアドベンチャー』劇場版パンフレット

公開日：2021年1月29日 / 更新日：2021年2月18日

『デジタルモンスター』(『デジモン』）シリーズは、1996年に発売されて大ヒットとなった「たまごっち」をベースに誕生した携帯ゲームです。誕生したモンスターを成長させる遊びに加え、通信によるバトル機能を実装、「戦うたまごっち」のコンセプトのもと大ヒットアイテムとなりました。
90年代といえば対戦格闘ブーム。それまで１人によるプレイか２人同時協力プレイが主流だったのが、お互いに戦うスタイルへと変わっていきました。その魅力はもちろんCPUにはない人間ならではの行動パターンと戦うことができることなのでしょうが、何よりも対戦台越しに拳と拳で語り合った満足感もあるのでしょう。この時期のキーワードとなった「対戦」は、戦うことだけではなくコミュニケーションの手段でもあったわけです。

▲最初のデジタルモンスター（Ver.1）ブラウン。パッケージに描かれているのはティラノモンです。

今回はその中から、第１作『デジモンアドベンチャー』と『デジモンアドベンチャー02』の劇場版パンフ４種をご紹介します。今回の４作に第１作と『02』のTVシリーズ本編をあわせたブルーレイボックスが、2021年３月に発売決定しています。

http://digimon-adventure.net/news/2020102701

●劇場版『デジモンアドベンチャー』
●『デジモンアドベンチャーぼくらのウォーゲーム』
●『デジモンアドベンチャー02 前編デジモンハリケーン上陸!!／　　後編超絶進化!! 黄金のデジメンタル』
●『デジモンアドベンチャー02 ディアボロモンの逆襲』

●劇場版『デジモンアドベンチャー』

1999年３月６日に公開された、本編の前日譚にあたるエピソードです。「選ばれし子供たち」が初めてデジモンと出会った、光ヶ丘団地の事件が描かれます。当時演出家として頭角を顕してきた、細田守氏の初監督作品でもあります。その「怪獣映画」的な演出手法はアニメに限らず映像業界でも話題になりました。
本作は『遊☆戯☆王』『ドクタースランプアラレのびっくりバーン』などの当時の東映アニメーション人気作品との３本立てでの公開。この公開日はテレビシリーズ第１作第１話の放送開始日でもありました。パンフは３部構成で片面から読み始めると遊戯王、もう片面から読み始めるとドクタースランプ、中央部の見開きの折込ページもあわせて合計６ページがデジモンパートとなっています。

●『デジモンアドベンチャーぼくらのウォーゲーム』

2000年３月４日公開作品。TVシリーズ本編の最終回より早い公開だが、舞台設定は帰還後。新種デジモンによる核ミサイル発射の恐怖が描かれます。監督は劇場版第１作と同じく細田守氏で、第１作同様その卓越した演出が話題となりました。インターネットを介した戦いで危機を回避するプロットは、後の同監督による『サマー・ウォーズ』の原型にもなっているといわれています。東映アニメフェアの第１回目となり、同時上映は『ワンピース』の劇場版第１作でした。

●『デジモンアドベンチャー02 前編デジモンハリケーン上陸!!／
　　後編超絶進化!! 黄金のデジメンタル』

2000年７月８日の東映アニメフェアにて、前後編にて上映された本編の番外編。監督は山内重保氏にバトンタッチ。氏は東映アニメ（東映動画）のTVシリーズをはじめ、80年代の『聖闘士星矢』からの劇場作品を多く監督しています。ストーリーは怪獣映画的な娯楽色が強い前２作から一転、アメリカを舞台に「戻れない過去」をテーマとしたセンティメンタルな作風となっています。同時上映は『おジャ魔女どれみ＃』。

●『デジモンアドベンチャー02 ディアボロモンの逆襲』

2001年３月３日公開。前年春に公開された『ぼくらのウォーゲーム』の続編であり、ディアボロモンが再び出現。初代および『02』の「選ばれし子供たち」全員が戦いに挑むという、第１作、第２作の総決算的なエピソードになっています。監督は90年代に劇場版『ドラゴンボール』の多くに助監督として参加していた今村隆寛氏。同時上映は『ONE PIECE ねじまき島の冒険』。興行収入はシリーズ最大の30億円でした。

そして2020年２月、『LAST EVOLUTION 絆』が公開され、1999年にはじまる『デジモンアドベンチャー』の物語に一つの区切りがつきました。ですが４月からは新たな太一やアグモンたちの物語『デジモンアドベンチャー：』がスタートしています。『：』の結末やそれ以降の展開を楽しみましょう！

（Tg）
（2021年２月10日、第一作パンフ画像追加）

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