昭和のアニメ紹介 -ゲゲゲの鬼太郎-

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昭和のアニメ紹介 -あしたのジョー-vol.1

 

2018年、ゲゲゲの鬼太郎のアニメ第6期の放送が発表された。1968年に第1期が放送されて以来、半世紀に渡りアニメ化され続けているのは日本では唯一、ゲゲゲの鬼太郎だけである。また唯一の深夜アニメとなった墓場鬼太郎も含めると、50年の間に7作品のTVアニメが制作されている。

制作は東映動画(現東映アニメーション)、放送局はフジテレビ系列とこれも1期から一貫として変わっていない。

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■墓場鬼太郎

 

ゲゲゲの鬼太郎は改題されたタイトルであり、当初のタイトルは「墓場鬼太郎」であった。水木しげるが紙芝居作家時代に描いた別作家作品である鬼太郎シリーズが原点であり、水木しげるが紙芝居作家から貸本漫画家に転身した後に墓場鬼太郎が誕生した。

墓場鬼太郎はその後、貸本漫画から月刊漫画ガロへと掲載誌を移し、現在のゲゲゲの鬼太郎の形へと作風が完成されていく。月刊漫画ガロに掲載された墓場鬼太郎は人気を呼び、週刊少年漫画誌である少年マガジンへと移籍する。

 

■ゲゲゲの鬼太郎

 

話が少し変わるが、水木しげるの紙芝居作家時代から貸本漫画家時代、そして週刊漫画誌時代の半生は「ゲゲゲの女房」として水木しげるの妻・武良布枝によるエッセイとして出版されており、2010年にはNHK連続テレビ小説でドラマ化、後に映画化や舞台化もされている。

特にNHK連続テレビ小説版は当時の時代背景などを詳細に再現し、高視聴率を誇った。ゲゲゲの鬼太郎アニメ化に関する出来事もフィクションを交えながら話数を割いて紹介されている。

話を戻そう。

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悪魔くんも既に人気作となっており、実写ドラマとして放送され、その次回作として墓場鬼太郎のアニメ化が立案された。妖怪物は当時も人気があり、また墓場鬼太郎も人気があったが、タイトルの“墓場”に東映動画とスポンサーが難色を示す。

しかしその後も墓場鬼太郎の人気が衰えることはなく、タイトルを改題することによりテレビアニメ化が決定した。その改題が「ゲゲゲの鬼太郎」であり、アニメ放送に伴い原作のタイトルも「ゲゲゲの鬼太郎」となる。

ゲゲゲの鬼太郎となった経緯は諸説あるが、水木しげる自身が決めた事は間違いないようだ。

妖怪ブームの火付け役となったゲゲゲの鬼太郎のアニメ化は大成功を収め、この後もアニメ化されるたびに妖怪ブームを再燃させている。

 

■鬼太郎の仲間たち

 

基本的なストーリーは鬼太郎が困っている人間を妖怪から(あるいは困っている妖怪を、妖怪や人間から)助ける勧善懲悪であるが、原作、アニメともに社会風刺も深く取り入れられている。登場する人間は時に妖怪以上に悪どく、また妖怪は人間に比べ善でも悪でも純粋な思考を持っている事が多い。またアニメでは初期の原作に見られた怪奇色は控えめとなり、鬼太郎はヒーローとして描かれている。

鬼太郎を支える仲間はアニメ1期からほぼ変更がなく、固定のメンバーである。

 

鬼太郎の父親であり、目玉だけになった目玉のおやじ

時に鬼太郎を助け、時に鬼太郎の邪魔をする人間と妖怪の間に生まれたねずみ男

博識で妖怪アパートを経営し、鬼太郎や他の妖怪の世話を焼いてくれる、砂かけ婆

砂かけ婆とコンビで活躍する子泣きじじい

鬼太郎に片思いし、ねずみ男の天敵である猫娘

目玉のおやじの友人で鬼太郎を支えてくれる一反木綿ぬりかべ

 

またシリーズによって人間の友人や妖怪アパートの住人などがサブキャラクターとして登場する。アニメ第3期では沖縄の妖怪シーサーや人間の夢子、第5期では妖怪のかわうそ呼子など多彩なキャラクターが鬼太郎を支えている。

更には旧シリーズに登場したメインキャラクターが大きく改変されることもあり、特に猫娘はシリーズのたびに容姿や性格が大きく異なっている。

50年に渡って愛され続けるゲゲゲの鬼太郎は、今後も変わらず多くの人に愛されていく作品となるだろう。

 

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