ロボットアニメ紹介 -機動戦士ガンダム- vol.2
前回の記事ではMS-06 ザクⅡまでについて書いたが、今回は機動戦士ガンダムについて別の観点から書いてみたい。
■ミノフスキー粒子
ジオン公国が研究開発を進めていた人型の機動兵器、モビルスーツ（MS）はミノフスキー粒子下における、レーダー等の索敵機器、通信機器の無力状態においての目視による戦闘を目的とされていた。
ミノフスキー粒子は、静止質量がほぼ0で、正負いずれかの電荷を持つ粒子である。これらが一定空間内に一定以上の濃度になると静電入力と特殊な斥力によって交互に整列、立方格子状の不可視のフィールド（通称、Iフィールド）を形成し、それを通過するほぼ全ての電磁波を最大で99％減衰させる性質がある。また常導電性物質を透過するという性質により電子回路の機能障害を起こす効果もある。
またIフィールドは同上の性質から、ミノフスキー粒子を縮退して発射するビーム射撃兵器、メガ粒子を無効化する性質も併せ持ち、特定のモビルスーツ、モビルアーマー、艦船に防御装置としても導入されている。ただメガ粒子を無効化させるIフィールドを発生させるには膨大なエネルギーを必要とするため、汎用性は低い。
メガ粒子を用いるビーム射撃兵器、メガ粒子砲はその出力によっては核兵器を凌ぐ破壊力を持つが、発生させるのに膨大なエネルギーを必要とし、ジオン公国も地球連邦も初期は大型艦船やモビルアーマーにのみ搭載していた。
地球連邦はモビルスーツでも携帯可能なメガ粒子砲（ビームライフル）を早期に開発し、RX-78ガンダムに装備する。後にジオン公国もビームライフルを開発し、MS-14ゲルググに装備した。
また放射線の遮断やプラズマの安定にミノフスキー粒子を用いたミノフスキー・イヨネスコ型熱核反応炉（核融合炉）は小型化が可能であり、大型艦船の動力であった核融合炉はモビルスーツの動力としても利用可能となった。
■V作戦
ミノフスキー粒子を用いたミノフスキー物理学の発展により、小型の核融合炉の開発に成功したジオン公国は、ミノフスキー粒子下における有効な機動兵器、モビルスーツの開発に邁進する。
一方、地球連邦はミノフスキー物理学の第一人者、トレノフ・Y・ミノフスキー博士の亡命や諜報活動によりジオン公国のモビルスーツ開発を察知する。上層部はモビルスーツの有効性に疑問をいだき消極的ではあったが、ジオン公国のモビルスーツ開発に対抗するため、RX計画と名付けられたモビルスーツ開発計画が開始される。
RX計画ではルナチタニウム合金（ガンダリウム合金）やコア・ブロック・システムなどの研究開発が進められたが、モビルスーツの開発は遅れていた。
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宇宙世紀0078年、ジオン公国が地球連邦に宣戦布告し、ジオン独立戦争（一年戦争）が勃発する。ジオン公国はルウム戦役においてモビルスーツを中心とした戦術により、約三倍の兵力を持つ地球連邦艦隊を壊滅させてしまう。
ルウム戦役を指揮し、ジオン公国の捕虜となり脱走、地球へ帰還した地球連邦軍のレビル将軍はモビルスーツの有効性を痛感し、RX計画を更に発展させた本格的なモビルスーツ開発計画「V作戦」を発案、開始した。
V作戦はモビルスーツ、及びモビルスーツ母艦の早期開発と量産化、運用実現を目的とした計画であり、地球連邦初のモビルスーツ「RX-75 ガンタンク」を開発、そして鹵獲したMS-06ザクⅡを分析し、完全な人型モビルスーツ「RX-77 ガンキャノン」「RX-78 ガンダム」を開発した。
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またモビルスーツ母艦として、ペガサス級強襲揚陸艦2番艦「ホワイトベース」を完成させた。同艦はモビルスーツを配備し、正規軍への編入を目指しジャブローへ向かう途中、サイド3にてジオン公国軍、シャア・アズナブル少佐率いる部隊に奇襲を受けクルーの大部分が戦死。
士官候補生や見習士官、現地召集の少年兵などにより運用され、地球連邦軍の最大拠点、ジャブローへと向かうことになる。
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