松本零士大宇宙003 -銀河鉄道999 キャラクター紹介-
銀河鉄道999について、前回は登場する車輌について書いた。
今回はキャラクターをピックアップしてみたいと思う。
銀河鉄道999は松本零士による漫画作品であり、それを原作としてテレビアニメ、劇場アニメ、ゲームなどが製作された。
共通する主人公は、機械の体を無料でくれる終着駅を目指して旅をする星野鉄郎と、その旅を導く謎の美女メーテルである。
■星野鉄郎
星野鉄郎は地球生まれの少年である。父親を幼いころに亡くし(原作には未登場だが、劇場版第2作では機械化人、黒騎士ファウストとして生存していることが判明する)、母子家庭で育つ。
ある冬の日、母親と二人でメガロポリスへ向かう途中、機械伯爵の人間狩りの標的となり、母親を射殺される。逃走中に気を失った鉄郎は謎の美女、メーテルに救われるが、母親の亡骸は機械伯爵により持ち去られ、剥製として飾られていた。
永遠に生きられる機械の体を求め、メーテルとともに終着駅まで旅をする約束を引き換えに、鉄郎はメーテルにライフルを借り、機械伯爵に復讐を果たした(なお劇場版第一作では機械伯爵はヘビーメルダーにある時間城を拠点としており、機械伯爵に復讐を果たす事が鉄郎の旅の目的の一部となっている)。
■機械化人
星野鉄郎は機械伯爵に母親を殺害されているため、機械化人に対して強い憎しみを抱くが、母親の遺志をついで永遠の命を生きられる機械の体を求めている。この鉄郎の内面にある大きな矛盾は、また作品の根幹となり重要なテーマでもある。
機械伯爵に代表されるように、地球を含めた多くの星で、機械化人は生身の人間よりも上位の存在とされ、生身の人間を殺すことも許されている。また機械の体を手に入れるには莫大な資金が必要なため、機械化人の多くは富裕層である。庶民は生身のままか、あるいは身体のごく一部を機械化出来る程度であることが多い。
機械化人は記憶媒体を失わない限り無限に生きることが可能であるが、無限に生きることが苦痛となり自ら死を選ぶ者もいる。また不要となった生身の肉体に固執し、苦しむ者もいる。また機械化ではなく、進化によりすべての生物が機械化人以上の金属の外骨格を持つに至った星では、食物連鎖が途絶え滅亡に瀕している。
機械化人になることによって無限の命を手にしながら、それによって悩みや苦しみが増えるという皮肉は、鉄郎自身の心境を大きく変えてゆくことになった。
またこれが終着駅における鉄郎の運命を大きく変える事にも繋がっているのだった。
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■ラーメン
星野鉄郎は小柄な割には大変な大食漢であり、出された食事は全て平らげる。またビフテキとラーメンが大好物であり、合成ラーメンが主流となった未来においては、本物のラーメンを食べられる機会は少ない。
しかし銀河超特急999号は銀河系地球からアンドロメダ終着駅までを旅するため、本物のラーメンを食べられる星が幾つか残っている。例えば大交易地であるヘビーメルダーでは、密輸物ではあるが本物のラーメンを食べることが出来る。
どのような場合でも空腹であっては良い働きは出来ないという松本零士イズムを体現する鉄郎は、どの停車駅でも食事が可能な場合、必ず食事をしている。その際はラーメンを食べることが多く、その次に多いのはビフテキである。
だが合成ラーメンも嫌いではなく、999号に乗れずに一人取り残された「かげろう星の文豪」では、大量に蓄えられた合成ラーメンを食べており、またラーメンを注文して合成ラーメンが出てきた場合も、文句をいうことはなく食べている。
また作中で合成ラーメンと本物のラーメンの成分、調理法の違いは特に語られていないが、鉄郎曰く本物のラーメンのほうが遥かに美味であるらしい。
松本零士大宇宙004 -戦士の銃(コスモドラグーン)紹介-へ続く。
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