【買取実績】【音響・楽器】マルチ・トラック・レコーダー(MTR)
古いマルチトラックレコーダー(MTR)が入りました。
ヤマハの「CMX-II」とTASCAMの「PORTASTUDIO 488」です。 昭和の時代に、バンドで楽器をやる人達が、コピーした曲や、オリジナルの曲をレコーディングするのに使った機械です。
カセットテープが一般の録音の主流だった当時に、このMTRと呼ばれる機械を使って複数の楽器を繋いでレコーディングしました。簡単に言ってしまうと4トラックのMTRだと、一度に繋いでレコーディング出来る楽器が4個。 8トラックだと8個という考え方です。
カセットテープの表面の音の情報は、通常は4本に分割されており、この内の2本はA面を聞く時の右と左の音に使われ、残りの2本はB面の右と左に使われています。 普通のカセットデッキであれば、A面の左右の音を聞いている時には、B面の左右の音は逆に流れている事になります。 これを、B面は使わないで、A面側の一方向しか使わないで、テープの表面を全部使えば、A面の左右とB面の左右が同時に使えるので、4つの音が同時に出ます。
という事は、録音の時も、4つのスペースを使えるので、同時に4つの楽器を録音出来るようになります。 これを4トラックと言います。 更に、このA面の左右と、B面の左右を、半分にして、また半分にしてと増やしていく事で、4トラック・8トラック・16トラックと増えていきます。 例えで、4個の楽器を同時にレコーディング出来ると書きましたが、同時でなくても構いません。 トラック1(A面の左)にドラムを録音したら、今度は、その音を聞きながら、トラック2(A面の右)にギターを入れるというように、1つずつレコーディングしていく事も出来るので、全部のパートを弾ければ、1人でバンドの曲を作れて重宝しました。
では、当時に4トラックで5個以上の楽器を、どう録音したかというとトラック1~トラック3に3つの音を録音したら、それをトラック4に1つに纏めてしまい、それまでのトラックを3つ空けるというミックスダウンと呼ばれる方法をやりました。 現在は、パソコンで事実上、無制限のトラック数を使ってで録音が出来るので、当時の人達からしたら、きっと羨ましいレコーディング環境なのでしょうね。当時のプロも使う業務用の24トラックは、かなりの高額で一般の人では、とても手の出る値段ではありませんでした
同時に入荷したローランドの「UA-30」 こちらは、カセットテープなどのアナログな音をパソコン用の音源に変換してくれる機械です。 カセットテープのデモテープしかない人は、これを使ってパソコンのMP3等に変換したものでした。
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