埼玉県川口市の特撮グッズ買取実績!『ウルトラマン』科特隊流星マークネクタイピン 木箱・熨斗紙付属を出張買取させて頂きました。
1967年(昭和42年)頃に製作され、円谷プロ関係者にのみ配られたとされている、科特隊ネクタイピンをお譲りいただきました。たいむましんの買取をご利用いただきましてありがとうございます。
この流星マークは1966年7月から1967年4月まで放送されていた『ウルトラマン』に登場する科学特捜隊のバッジ型通信機を象っています。実際に配布されたのは『ウルトラマン』最終話完成時の67年前半とも、ほぼ同時期に放送された同じ円谷プロ製作の『快獣ブースカ』最終話記念の67年後半のタイミングであったとも言われています。
事実『快獣ブースカ』の放送期間は1966年11月から67年9月にかけてと、前半の約半年間が『ウルトラマン』と重複しています。
『ウルトラマン』が製作予算オーバーのため3クール39本への放映短縮を余儀なくされた一方で、日常シーンが多い『ブースカ』は11か月間47本が製作されました。
中途半端な放映話数ですが、これは『ブースカ』が当初66年10月からの放送開始を目指していたのが1か月遅れたことによるもので、実際には秋の改変期までの円満な放送終了だったといえます。そのため記念アイテムが間に合っていなかった可能性はありますね。
いずれにしても67年の円谷プロ特撮作品の関係者のみに配布され、ましてや現存数となると極端に少ないであろう逸品です。
バッジ本体はおよそ4.5cmと小さなもので、今回はバッジが収納されていた約7cmの木箱や熨斗紙も残っておりました。50年以上もの間、大事に保管していただいて本当にありがとうございます。熨斗紙こそ時代の流れを感じますが、バッジ本体は経年を感じさせない保存状態でした。
蓋裏にはバッジを製作した文京区の「名川徽章製作所」の証紙も貼付されておりました。調べてみると現在も全く同じ住所で営業されており、なんだかうれしくなってしまいますね。
ちなみに67年10月から68年9月まで放送された『ウルトラセブン』においても、ウルトラセブンの顔を象った同様の記念バッジが製作されています。そちらには『ウルトラセブン』の完成記念品である旨と、本編完成時であろう「68Aug」がモールドで残されています。
巨大怪獣ものの『ウルトラマン』と等身大日常系とはいえ同じように怪獣がテーマの『快獣ブースカ』の放映が重複しているのも不思議な印象です。実は両作品ともルーツは同じ1966年1月から7月にかけて放送された『ウルトラQ』だからなんですね。
『ウルトラQ』の多くのエピソードに登場する巨大怪獣とその撃退という要素を発展させたのが『ウルトラマン』です。その一方、『ウルトラQ』の1エピソード『カネゴンの繭』で好評だった、日常生活に登場する怪獣というアイデアを膨らませたのが『快獣ブースカ』にあたります。
いわば両作品は兄弟だったわけですね。『ウルトラQ』で火がついた怪獣ブームに乗るべく、ほぼ時期を同じくして2つの怪獣作品を送り込んだわけです。そうした事情を踏まえて、60年近い昔の特撮・怪獣事情に思いをはせるのも面白いかもしれません。
たいむましんでは各種特撮関連グッズの買取をお待ちしております。昭和期にリリースされたちょっとしたアイテムも、現在ではとてつもない希少品になっていたりします。
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