ポケモンカード 記号~レアリティの見分け方について旧裏から最新弾まで解説
近年、子供から大人まで幅広い世代から人気を集めているポケモンカード。
1996年に第1作が発売されて以来、28年経った今でも新作が発売されています。
そんなポケモンカードには、出現率の高さを示した「レアリティ」があります。
ポケモンカードのレアリティは20種類以上もあり、どのカードがレアなのかが分からないほどです。
そこで今回は、ポケモンカードのレアリティをすぐに見分けられるように、旧裏から最新弾までレアリティの種類を紹介していきます。
ポケモンカード レアリティの見分け方
ポケモンカードにはカードの至る所にアルファベットやマークが書かれていて、一体どこを見たらいいのかが新弾パックが出る度にわかりにくくなってきています。
カードの情報をわかりやすくお伝えできるように以下に記述していきます。
ポケモンカードの見かた
カードの見かたのおさらいになります。最近のポケカは複雑になってきてわかりにくいかもしれませんが簡略に記載していきます。
①エキスパンションマーク
どのシリーズのパックに収録されていたカードなのかを判別するために使用します。
②レギュレーションマーク
公式のレギュレーションなどでどのカードが大会で使用できるかの指標になるアルファベットになっています。『A・B・C・D・E・F』とアルファベット順に発売されてきて、人気の高いスタンダードレギュレーションではA・Bなどのアルファベット順に使用できなくなるなどのいわゆる「スタン落ち※」が発生します。
※スタン落ち(レギュ落ちとも呼ばれる)
「スタンダード落ち」の略称。スタンダードというレギュレーションにおいてカードが古くなり、スタンダードレギュレーションで使用できなくなることを指す。
③カードリスト
上記絵柄の『023/028』は左がカードのリスト番号で、右がエキスパンションの全カードリストを表しています。右側の数字より左側が大きくなる場合がありますが、能力が同様でもスペシャルアートのカードは絵柄が違うだけなのでカウントされていません。
④レアリティ
カードのレアリティの種類を表しています。カードのレアリティを確認したい場合はこの表記のアルファベットが何かを確認すればわかる仕様となっています。レアリティに関しては以下に記載していきます。
ポケモンカードのレアリティの種類
レアリティの数が多すぎて、最早現役のプレイヤーですら何種類のレアがあるのかわからなくなるほど。増えすぎたレアリティを一覧にして整理してみました。
またレアリティにも種類があり『通常レアリティ』『特殊レアリティ』『プロモカード』などがありますので順を追って説明していきます。
通常レアリティ早見表
特殊レアリティ早見表
通常レアリティ
「UR」「HR」「SR」「RRR」「RR」「R」「UC」「C」の8種類より構成されていて、レアリティの高さも記述順になっています。レアリティの封入率・特徴などを詳細に紹介していきます。
「UR」「HR」「SR」は上位レアリティとされ、カードリストに入ってないのでカードリスト上のナンバーよりも大きなナンバーが付与されています。
UR:ウルトラレア
黄金に光り輝くレリーフ仕様のレアカード。封入率が低く滅多にお目にかかれないカードになっていて、ポケモンカードでは最もレアリティの高いカードとなっています。
光りすぎていて若干テキストなどが読みにくいのでバトルに使うよりもコレクション用途の方が高くなっています。
過去のURデザイン
左より『ソード&シールド』『サン&ムーン』『ブラック&ホワイト』のURデザインになります。どのURも金を基調としていますが、シリーズ毎にデザインが異なるのは面白いですね。
HR:ハイパーレア
封入率:5BOXに1枚ほど
虹色のホログラフィックに妖しく光るレアカード。HRが排出されたのは『サン&ムーン』『ソード&シールド』シリーズになります。
トレーナーカードではHRよりSRの方が人気が高い傾向があり、ポケモンカードでもほとんどはSRの方が人気が高い傾向です。一部はHRの方が貴重で人気が高く、『ブラッキーVMAX』などのHRでもスペシャルアート版(※後に記載)が人気の高いHRカードになっています。
※スカーレット&バイオレットからは「HR」は廃止になりました
HRデザイン
左は『サン&ムーン』シリーズのHRで、右は『ソード&シールド』シリーズのHRになっています。
サン&ムーンでは滑らかな虹色に輝く加工に対して、ソード&シールドではラメのような細かな加工が施されています。
SR:スーパーレア
封入率:1BOXに1枚
先着で存在するBOXには必ず1枚封入されていたので、必ずSRが獲得できたのでBOX購入が当たり前になったのですが最近ではそうした記載はなくなりました。
既存のカードから数枚のカードがSRとして登場しますので、UC~RRRまでどのカードがSR化するのはカードが発売されるまでは完全にはわかりません。また同パックに入っているレア違いのカードでも能力は同様となっています。
SA(スペシャルアート)について
SA(スペシャルアート)とは絵柄違いのレアカードが存在します。
SAになるレアリティは『SR』と『HR』の2種類になっており、エキスパンションごとに異なりますが大体は以下の設定で封入されています。
HR : SA 1種
SR : SA 2~3種
※2021年9月に発売された『フュージョンアーツ』以降はHRのスペシャルアートは収録されていません
HRについては見分け方が簡単ですが、SRのSAは以下のようになります。
通常のSRは背景が描かれてなく、ポケモンが正面に描かれています。
スペシャルアートのSRは背景やポケモンがイラスト風に描かれています。
RRR:トリプルレア
封入率:1BOXに2枚
『ソード&シールド』シリーズより追加された新しいレアリティカード。RRよりレリーフが入ったり光り方が豪華になっています。レア度にもインフレが進みましたがSRとは違いフルイラストでの光り方になっています。
RRRになるカードは「VMAX」「VSTAR」などのカードになっています。
※スカーレット&バイオレットからは「RRR」は廃止になりました
RR:ダブルレア
封入率:1BOXに4枚
フルイラストで描かれたレアリティのカードで、『ソード&シールド』シリーズではポケモン『V』のレアリティとなっていました。『スカーレット&バイオレット』シリーズになり、RRRが廃止されたのでデザインの変更が行われました。スカーレット&バイオレットでは『ex』にあたるカードがRRとなっています。
フルイラストで人気の高いカードもたくさんありますが、RRRの下位互換という認識になっています。
R:レア
封入率:1BOXに8枚
枠とイラスト背景が銀色に光っていて一目でレアリティが「C」や「UC」とは違うことがわかります。ボックス内でも封入率が少ないですが、デッキに採用されるカードも多数入っています。
再録版との違い
レアリティを表すアルファベットの「R」が表記に無い場合があるので注意してください。「R」はなくともレアリティは変化しません。
※マークが無いのはトレーナーカードのみ
U:アンコモン
封入率:1パックに1~2枚
パックを開封すれば必ず入っているといっていいいカードで、対戦でも使えるカードが多数あります。
C:コモン
封入率:1パックに3枚
こちらは「UC」よりもレアリティが低く、1BOXを開封した時に一番多く封入されているカードになります。レアリティが示す通りあまり強くないカードが多く、デッキにも入らないことが多々あります。
ミラーカード
封入率:1BOXに10枚ほど
「C」「UC」「R」カードでも不思議な光り方をしているカードがあります。カードリスト上は同一カードなのでリストナンバーも同様になっていますがミラーカードとの扱いになっています。
モンスターボールミラー
カード全体にモンスターボールの絵柄が描かれているカードです。
2022に発売された強化拡張パック「白熱のアルカナ」で登場して、その後「ポケモン151」に多種のモンスターボールミラーが登場しました。
ホイル加工で光が当たるとモンスターボール部分だけではなく、カード全体が光るようになっています。
マスターボールミラー
カード全体にマスターボールの絵柄が描かれているカードです。「ポケモン151」でのみ封入されていて、モンスターボールミラーと同じホイル加工が使用されています。
カードの種類が多く、1BOXに1枚しか封入されていないため、狙って当てることが非常に難しいです。希少性が高いため、カードによっては高額で取引されているものもあります。
特殊レアリティ
近年増える一方のレアリティの種類ですが、エキスパンション限定のレアリティもありエキスパンションによっては封入されていないレアリティも存在しています。
「SR」と「CSR」比べてどちらがレアリティが高いかなどは一概に判断できず、公式でもレアリティの序列などは記載されていません。ですのでカードの排出率などで個々で判断するしかないのが現状です。
SAR:スペシャルアートレア
封入率:1BOXに1~2枚
『VSTARユニバース』より新たに追加されたレアリティカードです。ポケモンやトレーナーの特徴に、イラストレーターの個性が入ったレリーフ加工イラストになっていて美麗なイラストが浮き上がって見えます。レアリティ名の通りで、アート的な仕上がりのカードになっています。
1BOXに『SAR』か『SR』が入っているような確率の排出になっていて、レアリティ的には『SR』と同等くらいだと感じます。
※スカーレット&バイオレットより排出率の基準では「SR」よりも出にくく、3~4BOXに1枚程度の排出率になっています
AR:アートレア
封入率:1BOXに3~4枚
『AR』は『SAR』と同じく『VSTARユニバース』より追加されたレアリティです。フルイラストでポケモンの特徴を捉えたイラストになっています。多くのイラストレーターが参加しているので、知っているイラストレーターや何処かで見たことあるイラストが多いと思います。カード左下に記載されているイラストレーター名を睨みながら答え合わせするのも面白いです。
CSR:キャラクタースーパーレア
封入率:1BOXに1~2枚
1BOXに2枚入っているのは極めて稀で、大体は1BOXに1枚と思ってもらった方がいいでしょう。
CHRよりも上のカードになっていて華麗なイラストで描かれています。そんなにCHRとの差は見た目上無いような気もします。
CHR:キャラクターレア
封入率:1BOXに3~4枚
サン&ムーンシリーズの強化拡張パック『ドリームリーグ』より追加されたレアリティで、トレーナーとポケモンが一緒に描かれているイラストが特徴的なカードになっています。
S:色違い
封入率:1BOXに3枚ほど
ポケモンの色違いで登場したカードの色違いのレアリティを『S』とされています。ハイクラスパック『GXウルトラシャイニー』より登場したレアリティになっています。レリーフ加工されていて見た目も派手で新たに書き下ろされているイラストなのでコレクション用途も高いカードになっています。
ハイクラスパック『シャイニートレジャーex』で再登場しました。画像の右側がシャイニートレジャーex版となります。
SSR:色違いSR
封入率:1BOXに1枚
『GXウルトラシャイニー』で登場したレアカードですが、他には『シャイニースターV』に封入されたカードになっています。読み方が公式にもないので不明ですが、「エスエスアール」と呼ばれることが多いです。レアリティ「S」の「SR」版だと思ってもらえればわかりやすいかもしれません。
特徴としては背景が白く輝いていて、色違いポケモンのフルイラストのポケモンが飛び出しているようなデザインになっています。
ハイクラスパック『シャイニートレジャーex』で再度SSRが封入されました。
A:アメイジングレア
封入率:1BOXに1~2枚
ソード&シールド強化拡張パック『伝説の鼓動』より追加されたレアリティで、”3つ以上の異なるエネルギカードを必要とするたねポケモン”という括りで登場したカードになっています。
7色以上の油絵のような光りが、枠をはみ出すほどに光沢が輝いているのが特徴です。
K:かがやく
封入率:1BOXに1枚
強化拡張パック「バトルリージョン」より追加されたレアリティ。光り方はフェンスの格子状になるような光り方をしています。2022年に発売される拡張パックより『K(かがやくポケモン)』の種類が増えていっています。
H:ひかるポケモン
色違いのひかるポケモンが描かれているカードです。
このカードは光の当て方によって、ポケモンが水色や紫、七色など様々な色に変わるのが特徴です。
2000年に「ポケモンカード★neo」シリーズに登場して以来、発行されていなかった種類のレアリティでした。
10年以上の時を経て、2017年に発売された強化拡張パック「ひかる伝説」に再登場したカードです。「ひかる伝説」以降は『ひかるポケモン』は登場しなかったため、コレクションとしての需要が高まっています。
ちなみに「ひかる伝説」で発行された『ひかるポケモン』はPROMOカードを合わせて9種類になります。
ACE:エーススペック
封入率:1BOXに1枚
拡張パック「ワイルドフォース」「サイバージャッジ」より追加されたレアリティ。背景は赤くカードのサイドに『ACE SPEC』の文字が入っているのが特徴です。
TR:トレーナーズレア
封入率:1BOXに1~2枚
特徴としては絵柄違いのレアカードになります。絵柄に違いがありますが効果は変わらないのでSRなどのスペシャルアートと同じような扱いになります。
※TRはミラーカードとは違います
通常版とTRの違い
上記のように能力は同様ですが絵柄が違いキラカードになっているのがTRとなっています。特殊なイラストになっていますので単純に光っているだけのRとは違う楽しみ方が出来るカードになっています。SRとも差別化できているので面白いレアリティだと思います。
プロモカード
ポケカのプロモーション用に使用されたカードの略になっていて、公式でも「プロモカード」で統一された呼び方になっています。
一般に販売されることは無く、公式イベントや商品とのタイアップのカードになっています。今までにはマクドナルドで配布されたものもありますし、コロコロコミックのおまけとして付属していたカードもあります。
見分け方では上記のカードのように「XY-P」となっているように「P」が記載されているなどがあります。一般的なプロモカードの見分け方は以下の2点になっています。
- 「PROMO」というマークが入っている
- エキスパンションを示す「XY」や「SM」のあとに「-P」の文字が入っている
グレートポケモン
封入率:1BOXに2~3枚
ポケモンがカードから出てきたような、ギザギザの枠がついたカードです。
通常のポケモンカードよりもHPやワザの威力が高く設定されています。
このカードは2009年から2010年まで発売された「ポケモンカードゲームLEGEND」シリーズで登場しました。
大きく描かれた立体感のあるポケモンのイラストが特徴であり、イラストからもポケモンの強さが伝わってきます。
旧裏のレアリティについて
旧裏のカードについてはマークの見かたが異なります。カード右下のマークで判断できます。
基本的にプロモカードを抜いて、レアリティは以下の3種類しかありません。
- レア : ☆
- アンコモン: ◇
- コモン : 〇
また光っている通称『キラカード』や、マークの無いカード(初版・プロモカードなど)もあります。
旧裏のレアを表す表記方法ですが、現在の裏面である拡張パック『頂上大激突』まではこのレアリティ表記が使用されていました。
旧裏 レアカード
旧裏/拡張パック第一弾の『リザードン』の右下に『☆』マークが付いています。ですのでレアカード枠になっていることがわかります。
旧裏 アンコモンカード
右下に『◇』が付いているのでわかりやすく、このマークがアンコモンカードになります。
旧裏レアリティ表記は新裏にも使われていた
ポケモンカードBWシリーズにはいるまでは、新裏面でもこの★マークのレアリティ表記が使用されていました。
旧裏 コモンカード
右下の『〇』マークがコモンカードのマークになっています。
旧裏のマークなしについて注意
拡張パック第一弾の初版にはマークが付いていないものがあります。その為☆が付いていない旧裏カードが全て初版だと思ってしまいますが、プロモカードにも付いていないものがありますので注意が必要です。
※初版のマーク無しが存在する旧裏カードは拡張パック第一弾のカードのみになっています。
まとめ
①レアリティには
『通常レアリティ』『特殊レアリティ』『プロモカード』の3種類が存在する
⇒『通常レアリティ』にはイラスト違いの上位レアリティ【SR(スーパーレア)】【HR(ハイパーレア)】【UR(ウルトラレア)】がある
通常レアリティ封入率
UR :1カートン(12BOX)に1枚
HR :5BOXに1枚ほど
SR :1BOXに1枚
RRR:1BOXに2枚
RR :1BOXに4枚
R :1BOXに8枚
U :1パックに1~2枚
C :1パックに3枚
ミラーカード:1BOXに10枚ほど
モンスターボールミラー:1パックに1枚(※ポケモンカード151)
マスターボールミラー :1BOXに1枚
特殊レアリティ封入率
SAR:1BOXに1~2枚(S&Vより3~4BOXに1枚)
AR :1BOXに3~4枚
CSR:1BOXに1~2枚
CHR:1BOXに3~4枚
S :1BOXに3枚ほど
SSR:1BOXに1枚
A :1BOXに1枚
K :1BOXに1枚
H :1BOXに1枚
ACE:1BOXに1枚
TR :1BOXに1枚
新しくポケモンカードをプレイする方に知ってもらえれば、ポケモンカードの見かたが少しでもわかりやすくなるのではないでしょうか。
複雑な部分も多いですがとても面白いカードゲームです。「複雑そうでわからない」と感じていましたら、この機会にぜひプレイしてもらえればと思います。
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