ロボットアニメ紹介 -銀河漂流バイファム-
銀河漂流バイファムは、日本サンライズが制作したロボットアニメである。ジュール・ベルヌ原作の「15少年漂流記」をモチーフとしており、機動戦士ガンダムでも初期案とされた企画がバイファムへと繋がっていった。
13人の少年少女が練習宇宙船ジェイナス号に乗り込み、地球への帰還を目指すストーリーは当時のロボットアニメの中では異色であり、子どもたちが軍人や軍属となるのではなく、あくまで一市民として行動し、また大人は途中で全員と離別、子どもたちだけで自主的に行動するという点も斬新であった。
■銀河漂流バイファム
地球から遙か四十数光年。イプザーロン系宇宙にある地球人類の植民惑星クレアドでは地球と変わらない生活が営まれていたが、突然の異星人による攻撃で壊滅。生存者は宇宙ステーションから練習宇宙艦ジェイナスに乗り込み、隣接する植民惑星ベルウィックへと避難。
だがベルウィックも異星人の攻撃を受け、大人1人と子供13人だけとなった生存者は再びジェイナス号に乗り込み、遥か彼方にある地球を目指して逃走の旅をはじめた(3クール目からはテコ入れ策として、家族が送られたククト星が旅の目標となる)。
旅の初頭で唯一の大人の生存者であったケイト・ハザウェイを戦闘で失い、残された13人の少年少女は子どもたちだけで協力し、旅を続けることになる(なおケイト・ハザウェイは続編のOVAにて生存していたことが明らかとなる)。
■ジェイナス号
ジェイナス号は練習艦として建造された恒星間宇宙船である。登場時に既に老朽艦であったが、恒星間宇宙船としての機能に問題はなく、また本来は大人数を収容可能な船であったため、13人にとっては広すぎるほどだ。
またジェイナス号にはボギーと名付けられたコンピュータが搭載されており、音声による意思疎通が可能、また操船の大部分もボギーによって補佐される。保護者なき13人にとってジェイナス号とボギーが唯一保護者と呼べる存在であり、また家とも言える存在である。
■ラウンドバーニアン
ジェイナス号は練習艦ではあるが軍用として建造されたため、最低限の武装が施され、また単座の軍用機であるパペットファイターや、ラウンドバーニアンが複数搭載されている。ラウンドバーニアンは人型ロボットであり、腹部にある脱出ポッドも兼用したコックピットに乗り込む。
他のロボットアニメに登場する機体と大きく異る点は、宇宙空間での姿勢制御や行動に可動式のスラスターを使用する点であろう。
スラスター描写や設定自体は他の作品でも珍しくはないが、バイファム作品内ではスラスター制御描写がリアルに描かれ、他の作品と一線を画している。
ラウンドバーニアンは量産機であり、主人公機であるバイファムも量産機である。
ラウンドバーニアンと同じく人型の機体はククトニアンでも開発されているが、作中でその正式名が使用されることはなかった。地球側からはARV(アストロゲーター・ラウンドバーニアン)と呼称されており、ラウンドバーニアンに相当する機体と認識されている。
ラウンドバーニアンとは異なり、左右非対称の独特な生物的デザインが特徴であるが、後半では地球のラウンドバーニアンの技術を元に製造されたARVが登場し、こちらはラウンドバーニアンと形状も能力も似たものとなっている。
■スタッフ
メカニックデザインにサンライズのロボットアニメを代表する大河原邦男、そして永野護。
永野護はこの後、機動戦士Ζガンダムやエルガイムのメカニックデザインで台頭し、漫画家として発表したファイブスター物語はOVAも制作され、ライフワークとして今なお大きな人気を誇っている。
キャラクターデザインに芦田豊雄。芦田豊雄はアニメーターとして数多くの作品に携わり、銀河漂流バイファム以外にも魔法のプリンセスミンキーモモや魔神英雄伝ワタル、ガリバーボーイなど多数の作品を手がけている。
銀河漂流バイファムは放送終了の13年後に「銀河漂流バイファム13」として続編(外伝)が制作されたが、この際の芦田豊雄のキャラクターデザインがよりディフォルメの強い作風へと変わっており、旧来のファンの中で賛否両論があったという。
サンライズの代表作とも言えるロボットシリーズの中でも、銀河漂流バイファムは特に異彩を放つ作品であり、その新鮮さは今なお多くの人の心に残っている。
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