永井豪作品紹介 -デビルマン-
2018年は日本が誇る漫画界の巨匠、永井豪氏の画業50周年のメモリアルイヤーである。記念すべき年として多くの企画が同時進行で進んでいる。
世界公開された映画「劇場版 マジンガーZ / INFINITY」、テレビアニメとして「Cutie Honey Universe」、そして「DEVILMAN crybaby」が漫画版のアニメ化としてNetflixで配信される。
■魔王ダンテ
デビルマンは永井豪の漫画作品「魔王ダンテ」を元に、テレビアニメ用の企画として永井豪とダイナミックプロと東映動画が制作した作品である。
「魔王ダンテ」は悪魔である魔王ダンテに食い殺された宇津木涼が、その怒りにより魔王ダンテと融合。悪魔の能力を持ちながら人として生き、古代に起きた神と悪魔の戦いを知り、虐げられた悪魔の末裔として、神の末裔である人類の抹殺を決意するまでを描いた漫画作品である。
善と悪、神と悪魔の立場が逆転した世界観を持ち、デビルマンにもその影響が強く残っている。
「魔王ダンテ」の世界観を継承しつつ、新たなヒーローとして創作されたのがデビルマンであり、テレビアニメの放送と並行して、永井豪自身により週刊少年マガジンに漫画版が掲載された。
■デビルマン
デビルマンのテレビアニメ版と漫画版は、主人公のデビルマンや主要キャラクターは同じであるが、そのキャラクターの性質、ストーリー展開が大きく異なっている。
人間である不動明に悪魔が融合し、デビルマンとなるが、テレビアニメ版は人を守るために悪魔と戦う。漫画版では途中までは人を守るために悪魔と戦うが、魔王サタンの計略により悪魔狩りと称して暴走していく人類は歯止めが効かず、遂にデビルマンは人を滅ぼす事を決意する。
その後デビルマン軍団を率い、魔王サタン率いるデーモン軍団との戦いに身を投じ、デビルマンの死によって物語は終わる。
漫画版のあまりに衝撃的なストーリー展開は、デビルマンを漫画作品としてだけではなく、SF作品としても高い評価を得る。永井豪の代表作としてデビルマンは後々にも語り継がれ、「バイオレンスジャック」や「デビルマンレディー」、「デビルマンサーガ」など事実上の続編も多く発表された。
またデビルマンと魔王ダンテが同作品(デビルマンレディー)内で登場するなど、クロスオーバーも積極的に行われている。
■デビルマンOVA作品
1987年には漫画版を原作としたOVA作品の『デビルマン 誕生編』、1990年に続編『デビルマン 妖鳥死麗濡編』の二本が制作されている。漫画版のストーリーを元にシレーヌとの戦いまでを描き、完結編も制作される予定であったが諸事情から頓挫している。
デビルマンの漫画版を完結までアニメ化するという試みは、やはりその作品の持つ影響力からなかなか果たされなかったが、2018年に遂にそれが達成された。
■DEVILMAN crybaby
Netflixで配信という方式で、漫画版を元に完結まで描くアニメ「DEVILMAN crybaby」が発表される事が正式に発表される。
監督は『四畳半神話大系』や『ピンポン THE ANIMATION』で知られる湯浅政明。独自の世界観を持ち、海外でも大きく注目されるアニメーション監督であり、永井豪のデビルマンをもう一段階上のアニメ作品へと昇華させるのは間違いないだろう。
また世界同時配信ということで、日本のみならず世界中の永井豪ファンが同時にデビルマンの新作アニメを鑑賞することが出来る。
1972年、日本で発表された一本の作品が、2018年にアニメ化され世界同時配信される。我々が望み得た理想の世界が、少しだけ誕生したといえるのではないだろうか。
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