ガロ執筆者からオススメを2人。

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CDも雑誌もジャケ買い派のスタッフです、こんにちは。

今回は、好きな作家さんのことでも書こうかなぁと。

弊社でも定期的に買取している漫画雑誌「ガロ」の執筆者でもある、丸尾末広さんと古屋兎丸さんです。

「ガロ」とは?…青林堂の創業者である長井勝一と「カムイ伝」の作者である白土三平によって1964年に創刊された、懐の深い漫画雑誌。商業性よりも作品を重視した結果、多くの個性的な新人が輩出される。主な執筆者に、ねこぢる、みうらじゅん、つげ義春など。自称サブカル女子のバイブル(言ってみたかっただけ)

丸尾さんは言うまでもなく、上段の右から二番目です。この表紙だけで何時間も見ていられるわ…。

その左隣の蛭子さんですが、「路線バスに乗っている競艇好きの人」と思っているだけじゃ、勿体無いですよ。

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もし、当時のジャンプ編集者が、17歳の丸尾少年の作品を採用していたら、現在のジャンプの毛色も変わっていたのかもしれない…なんて思うんですが。惜しいことをしたなぁと思いながらも、後々ガロで作品を発表することになるわけで、運命は不思議ですね。

たいむましんでは、ガロをはじめ昔の漫画雑誌の買取もしております。価格表はこちら。

何がきっかけで好きになったのかと聞かれると、書店で背表紙に一目惚れしたとか、好きなバンドのCDジャケットに使用されたとか、挙げればキリがないんですが。

そして、フィギュアに手を出す。

「人間豹と少年探偵」フィギュアは、購入した時に感極まって、レジで涙が出ました(笑)

限定500体なので、2体購入しました。観賞用と、観賞用(笑)

写真を撮れればと思いましたが、あまりにも部屋が…なのでごめんなさい。

丸尾さんの作品は、鑑賞用としても申し分ないと思います。特に美少年が。大事なことなのでもう一回言いますね。

特に美少年が。

あの体温の低そうな肌質、切れ長の目…少年である時期は人生の中で本当に一瞬なので、刹那的で退廃的に思うんでしょうね。溜息が出ちゃう…。

余談ですが「ちびまる子ちゃん」のキャラクターである「丸尾末男」は、丸尾さんから取られているんですよね。あれ…美少年って…。

個人的には「国立少年」が一番好きですが、「少女椿」の何とも言えない後味の悪さもいいですね。

幼気なみどりちゃんの境遇や体験する出来事とか、10代前半の子にはあまりにも重い…。この世界は残酷…と、壁の向こうで聞いたような台詞を呟きたくなるのも、ワンダー正光と幸せになってほしいと思ったのも、私だけじゃないはず。

みどりちゃんは「新世紀エヴァンゲリオン」の綾波レイのキャラクターデザインにも影響を与えたと言われていますね。私は、ミサトさん派!

少女椿は、2011年に舞台化もされまして。これ、音楽が犬神サーカス団なんですよね。凶子ちゃん可愛いー。犬神サーカス団のメンバーは、凶子ちゃんが、ガロの文通欄でメンバーを募集したんですよね。

丸尾さんは、1980年代に活動した劇団「東京グランギニョル」の美術を担当(ちなみに役者も)されていて。1985年には「ライチ光クラブ」も上演していますね。

リアルタイムでは見ることが出来ませんでしたが、当時ジャイボを演じた飴屋法水さんは男性ながら本当に美しいですね。まさに漆黒の薔薇…ゼラ羨ましいぞ!

この舞台を原作にしたと言われているのが、2006年に発表された古屋兎丸さんの「ライチ☆光クラブ」で。当時高校生だった古屋さんが、下北沢でグランギニョルの舞台を見たのがきっかけとか。

ラララライチのフレーズが印象的な「ライチ光☆クラブ」ですが、少年達の純粋さや無邪気さが逆に怖いですね。

大人になることへの恐怖、美しいものへの執着、疑心暗鬼によって徐々に壊れていく人間関係…幼いが故に歯止めの効かない少年達の行動に、ページを捲るのを何度も躊躇いました。

ライチ(少年達に創造された人造人間)とカノン(美しいものを理解したライチによって光クラブに拉致されてきた少女)の間に芽生えた淡い恋が、少年達との対比によって、余計に美しく悲しくもあります。

古屋さんは、ガロの副編集長である白取千夏雄氏に見出されて、1994年9月号に掲載した「パレポリ」でデビューしました。小学生の頃は「手塚治虫の漫画通信講座」も受講しており、「少年キング(少年画報社が発行した週刊漫画雑誌。1963年7月8日創刊)」の似顔絵コーナーの常連だったそうです。

努力は勿論、才能がある人というのは、どこかで誰かが必ず見てくれているもんなんですね…。

今夜は部屋で、のんびりと「ギチギチくん」でも読んで過ごそうと思います。読書の秋です。

たいむましんでは、少年漫画・雑誌・劇画・貸本を積極的に買取しております。詳しくはたいむましんの買取価格表を御覧ください。
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