【買取実績】タカラ/サンライズの『勇者』シリーズ30周年記念ブック「勇者シリーズ30周年メモリアルアーカイブ」お譲りいただきました!
2021年に玄光社より発刊された「超勇者博」図録、「メモリアルアーカイブ」をお譲りいただきました、ありがとうございます!
1990年2月に放送スタートした『勇者エクスカイザー』。今なおロボットアニメの雄として確固たる地位にあるサンライズ(現:バンダイナムコフィルムワークス)と、同じく80年代初頭の『太陽の牙ダグラム』以降、継続的にサンライズ作品をスポンサードしていたタカラ(現:タカラトミー)によって生み出された未就学児童~小学校低学年を対象とした作品です。
80年代に少しずつ対象年齢を上げていってしまった「ロボットアニメ」の立ち位置を見直し、再度視聴者を低年齢向け対象としていくことが命題でした。そのため初期三部作の監督である谷田部勝義氏が掲げたキャッチフレーズは、「アニメ誌に”載らない”ようなロボットアニメ」だったと言われています。
同シリーズは突然変異的に発生したわけではなく、サンライズからは80年代末の『魔神英雄伝ワタル』からつかんだ低年齢層の手応えから派生したものと言えます。同時にタカラ側の視点としては、もちろん先の『ワタル』もスポンサードしていますが、さらに1985年から国内で展開していた『トランスフォーマー』玩具ラインを組み込んだ系譜ともいえます。
特に前年まで東映動画制作によって放送されていた『トランスフォーマーV(ビクトリー)』では、主人公ロボのパワーアップや、サブロボットも何らかの合体やパワーアップを行うなど、ロボット玩具の展開をほぼそのまま継承しています。
谷田部勝義監督は初期三部作『勇者エクスカイザー』『太陽の勇者ファイバード』『伝説の勇者ダ・ガーン』を担当した後、その三部作で演出などに傘下していた高松信司氏にバトンタッチします。
高松監督は登場キャラの年齢を上げた『勇者特急マイトガイン』や、主人公を小学生に戻しつつも、勇者ロボそれぞれにパートナーを設定した群像劇スタイルの『勇者警察ジェイデッカー』など、様々な試みを織り込んでいます。
しかしここで制作元のサンライズがタカラのライバル関係にあるバンダイグループの傘下に入るという事件が発生。ジェイデッカーを放送しながらも第6作の製作がおぼつかない時期がありました。
しかし最終的にはシリーズ継続となり、高松監督はコメディタッチに全振りした『黄金勇者ゴルドラン』までを担当します。ちなみに『ジェイデッカー』では「もうこれが勇者シリーズの最後」という心持ちで、シリーズ全体を統括したラストになっています。
全ての戦いが終わったあと、ある事情で異星へと向かうことになったデッカードと勇太の別れは、第1作の『エクスカイザー』のオマージュですね。
望月智充監督が担当した第7作『勇者指令ダグオン』では、高校生の主人公たちが等身大ヒーローへ、そして巨大ロボットへと融合していく新たなスタイルを開拓。主題歌も男性ボーカルとなるなど、グッと対象年齢層が上がります。
後日談がOVAで展開されるようになったのも本作からですね。そしてテレビシリーズの最終作となった米たにヨシトモ監督の『勇者王ガオガイガー』は、勇者シリーズのラストであると同時に、新たなガオガイガー・サーガともいえるシリーズを生み出す作品になりました。
また、勇者シリーズの集大成としたゲームソフト『新世代ロボット戦記ブレイブサーガ』シリーズにはゲームオリジナル勇者として『勇者聖戦バーンガーン』という9代目の勇者なども存在します。
その後00年代に入ってタカラは復刻版やマスターピースエクスカイザーをリリース。さらにCM’sコーポレーションがガオガイガーシリーズを中心にリメイクトイを展開します。
そして10年代に入るとバンダイやグッドスマイルカンパニー、20年代にはエヴォリューショントイなど多数のメーカーからリメイク勇者トイがリリースされるようになりました。
こうした動きは90年代に番組を観ていた子供たちが成長し、再びあの頃の玩具を手に入れたいという回帰的な現象によると言えます。
こうした機運の中、30周年の区切りに向けて開催されたのが「超勇者展」でした。初公開となる放映当時の資料を含む各種設定やデザインなどを公開。そして21年の大阪開催を経て、2022年に開催された『超勇者展2』では、放映当時にリリースされた歴代DX玩具が集結。まさに記念事業の締めくくりにふさわしい盛り上がりを見せました。
今回お譲りいただいたメモリアルアーカイブは、第1回目の超勇者展の図録としても位置付けられ、同展示に使われた各種資料に加え、関係者コメントや開発玩具の撮り下ろし写真などが収録されています。勇者シリーズ全体を俯瞰できる最新の資料といえるでしょう。
この他にも勇者シリーズに関しては、特に00年代にDX玩具を集めた「大勇者伝説サンライズ・ロボットトイ・コレクション」(メディアワークス)や「勇者シリーズメモリアルブック~超勇者伝承~」(新紀元社)ほか、多数のムックが存在します。たいむましんでは勇者シリーズほか、過去のロボットアニメに関する資料ムックの買取をお待ちしております!
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商品カテゴリー | 懐かしのアニメ('60年代~'90年代)ロボットアニメ |
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ご依頼地域 | 東京都杉並区 |
買取方法 | 宅配買取 |
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