「特撮ヒーローの未来は?」第2回(全3回)

山 陰生(やま かげみ)

「特撮ヒーローの未来は?」第1回はこちらから。

 

 宇宙刑事シリーズは、OVAに於いては越智一裕監督による『学園特捜ヒカルオン』が制作されるなど、アニメ界で働く者たちにも多くのファンを生んでいました。私もそのひとりであり、会社の有志を募って『宇宙刑事ニョバン』という8ミリ映画を撮ろうと準備した程です。この時期私は実写作品における可能性と、アニメーションでの表現の限界のようなモノを感じ始め(もちろんそんなことは無いのですが)、次第に実写作品へ傾向していくようになりました。その頃アニメのアクションは金田伊功氏のスタイルが持て囃され、それ一色といった風もあり、もちろん金田アクションは大好きでしたが、そればかりになってくると、何か違うなと…。自身の才能の限界はもちろんのこと(それがいちばん大きい)、それらを含めた食傷気味な気持ちも手伝って私はアニメ業界から離れました。それから編集者となり、もちろんアニメにも詳しいし、特撮もファンだということでその方面に強い会社に就職はしましたが、アニメーター時代より忙しくなった事も手伝い、仕事に関係するアニメ以外はほとんど観なくなっていきました。上京した頃の自分を思えば、自分でも信じられないくらいに。

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JAC関係の書籍は他にもたくさん出版され、アイドルや映画情報誌でも彼らの特集が組まれたりしていた。

 

 80年代から90年初頭の特撮ヒーロー界は、先にも触れた特撮ヒロインブームに加え、千葉真一氏主宰のJAC(ジャパンアクションクラブ:現JAE)の役者がアイドルなみの人気を誇っており、志穂美悦子氏、真田広之氏などが切り開いたその道を、様々な役者たちが続いていきました。また、それぞれのシリーズでJACの立ち上げメンバーであった大葉健二氏や春田純一氏などが若手を引っ張り、現在も活躍中の渡洋史氏や、森永奈緒美氏を筆頭に数々の女性アクターも活躍し、レベルの高いアクションで私たちを魅了していたのです。その間にも『星雲仮面マシンマン』のようなニューヒーローが生まれたり、不思議コメディシリーズが浦沢義雄脚本により独特の世界観を産み出したりと、東映特撮作品はバラエティに富んだ時代を迎えました。

「特撮ヒーローの未来は?」第3回へ続く。

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山 陰生(やま かげみ)

上京後、専門学校を経てアニメーターになるも挫折。
その後、編集プロダクションに拾われ、オタク関連の書籍や雑誌の編集・ライティングを行いその後フリーに。
しかし、人生の旅も半世紀を越え、田舎にUターンして余生を過ごす日々。
昭和を愛すが別に戻りたくはない、初老に片足突っ込みかけているオヤジです。


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