「特撮ヒーローの未来は?」第1回(全3回)

山 陰生(やま かげみ)

「スーパーロボットとリアルロボットの境界線」第1回はこちらから。

 

 前回は『マジンガーZ INFINITY』の感想と、それに伴いロボットアニメに関してオッサンの独り言を綴ってみた訳ですが、今回は特撮ヒーロー物に関して最近思うことをつぶやいてみたく思うわけです。
 現行放映されている特撮ヒーロー作品を観てみますと、アイデアも豊富で画面も派手、その人気も含めてまさに円熟期を迎えているのだと思います。特に東映制作の「仮面ライダーシリーズ」「スーパー戦隊シリーズ」は、これだけの長きにわたってシリーズ展開が続けていけるというのがどれだけ大変なことなのか。業界の片隅でその現場に触れていた身としては、賛辞の言葉を贈らせて頂くと共に、頭の下がる思いです。過去の例からみても、これほど長く続いているシリーズ作品もないでしょう。同時に継続しているからこその強みという点でも、この2作品は大きな利点があります。技術力の積み重ねが継続できるということは、コストの削減にも繋がりますし、スタッフの育成にも大きく関わるからです。「継続は力なり」とはよく言ったものです。一度辞めたものを再び始めるのが大変なことは、他の仕事に置き換えても想像に難くないと思います。「暖簾を守る」のは、並大抵な事ではないからです。
 以上のようなことも踏まえて、円熟期を迎えたと評した特撮ヒーロー作品たちに、個人的には次の展開を期待したい今日この頃なのです。
 私のプロフィールにも書いてありますが、アニメーターを目指したくらいですので、アニメや漫画はもちろん大好きでしたが、同じように特撮作品も大好きでした。年代的に言って共にモノクロ作品から触れてきた世代ですし、手頃で身近な娯楽といえばテレビくらいしか無い時代に生まれた年代です。そんな私がアニメーターに憧れ、専門学校へ行くべく上京したのは、ヤマト以降のアニメブームが落ち着き「アニメ」という言葉が一般に定着した頃でしょうか。80年代前半、専門学校を卒業してアニメーターになった頃、アニメ界でも大ブームとなっている特撮ヒーロー作品がありました。その後の東映メタルヒーローシリーズの礎となる『宇宙刑事シリーズ』です。当時のテレビ作品としては破格の予算と新技術も導入された意欲作でしたし、それは見事に視聴者の心を掴み、それまでにない新しいスタイルのヒーローとして受け入れられました。同時期に放映していたスーパー戦隊シリーズも『大戦隊ゴーグルⅤ』桃園ミキ役の大川めぐみ氏がアイドルなみの人気を博し、その後特撮ヒロインブームが巻き起こったり、アニメ界で活躍を始めていた出渕裕氏が敵側のキャラクターデザイナーとして参加。内容もハードな作品が続き、奇しくも視聴年齢の底上げが起きるなど、休眠期に入った日本特撮ヒーローの2大作品である、ウルトラマンと仮面ライダーなき穴を埋めるにあまりある作品群が生まれていきました。

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スーパーヒロインブームにより、各社からヒロインを特集したムックや写真集が発売されるようになった。

 

「特撮ヒーローの未来は?」第2回へ続く。

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山 陰生(やま かげみ)

上京後、専門学校を経てアニメーターになるも挫折。
その後、編集プロダクションに拾われ、オタク関連の書籍や雑誌の編集・ライティングを行いその後フリーに。
しかし、人生の旅も半世紀を越え、田舎にUターンして余生を過ごす日々。
昭和を愛すが別に戻りたくはない、初老に片足突っ込みかけているオヤジです。


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