「スーパーロボットとリアルロボットの境界線」第1回(全3回)

山 陰生(やま かげみ)

「アイドル映画からアイドルドラマへの系譜」全3回はこちらから。

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永井豪原作のコミックス。週刊でジャンプを買うほどのお小遣いはもらえなかったので、単行本はむさぼるように読んだ。

 スーパーロボットの祖と言われる『マジンガーZ』。歌にも詠われているから間違いない。そのマジンガーZの続編という『マジンガーZ INFINITY』が公開された。もちろん観に行った。それだけじゃない。クラウドファンディングでマジンガーZ胸像にお伏せしたくらいだ。当時はもう小学校高学年だったが、直撃世代からしたら大事件なのだ。

 さて、そんな興奮したおじさんが観に行った『マジンガーZ INFINITY』は、見事に平成の世にマジンガーZを甦らせた快作となっていた。Twitterなどの反響を見ると、若い世代の人たちにも好意的な評価を得ているようでファンとしては嬉しい。スタッフの方々には素直に敬意を表したい。のであるが、そこは老害と呼ばれようとリアルタイム世代の年寄りじゃ。言いたい事も無いわけじゃあない。面白ポイントは人それぞれだからしょうがないw。
まず、概ねウケているのは戦闘シーンのようなのだが、老害としてはそこにこそ不満点があったりもする。やはり動きが速すぎるのだ。今様のアニメのタイミングで、やはりマジンガーとしては違和感がある。それにもっと丁寧に機械獣を壊して欲しい。それには機械獣の数が多すぎた。一撃で倒すなという事ではない。機械獣が壊れていく様をもっときちんと描いて欲しかった。その手間を惜しんではならないのだ。あれだけの数の機械獣を登場させると、旧作のオープニングのように、マジンガーが無双しないと収拾が付かないのは解る。であれば出さなきゃいい。旧作本編のマジンガーは決して無双するロボでは無いからだ。

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これら永井豪作品は、当時の自分にとってバイブルでした。

それに関わる部分として、小難しい設定要素で話を膨らますなら、その分ドンパチに時間を使ってくれ、と思った。マジンガーのデザインも今風にディテイルが増し増しで個人的には気に入らない。今作に限らず、リメイクとなるとやたらディテイルを増やすことを今風というかリアルと考えられている節が有るように思えるのだが、個人的には逃げだと思っている。パーツのUPになったときにディテイルが増えるのはカッコいいと思うが、線が多いと情報量が多すぎて動かすのも大変だし(だからCGになるのだろうけど)、観る方もしんどい。という事以外にも、日本におけるキャラクターの優れているところはディフォルメにあると常々思っているので、何もハリウッドに寄せなくても良かろう? といつも思う。マジンガーはマジンガーの情報量で格好良く描いて欲しいのだ。でも今回のマジンガー全体のフォルムは好みですw。素直にカッコいいと思う。それに、OPの歌が始まってのシルエット・マジンガーZがバーンと現れたところと、汚水処理場からパイルダー・オンへの一連のカットでは、正直心臓がキュンとなりました。 

「スーパーロボットとリアルロボットの境界線」第2回へ続く。

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山 陰生(やま かげみ)

上京後、専門学校を経てアニメーターになるも挫折。
その後、編集プロダクションに拾われ、オタク関連の書籍や雑誌の編集・ライティングを行いその後フリーに。
しかし、人生の旅も半世紀を越え、田舎にUターンして余生を過ごす日々。
昭和を愛すが別に戻りたくはない、初老に片足突っ込みかけているオヤジです。


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