「東映不思議コメディーシリーズの美少女ヒロインについて」第1回(全3回)

山 陰生(やま かげみ)

001MOOK『オリュード』の表紙と、額に入っているのは表紙に使った写真の元の写真。フジテレビ宣伝部の写真を大きく焼いて貰った物です。

 

 先日「Web漫画」の方で『美少女仮面ポワトリン』を紹介しましたが(参照「potAのゲバゲバ探検隊 第4回 “美少女仮面ポワトリン”」)、今回はその補足的記事といいますか、表題のシリーズについてのお話しを少々。

石ノ森章太郎氏が原作者である『ロボット8ちゃん』(81)から『有言実行三姉妹シュシュトリアン』(93)までを「東映不思議コメディーシリーズ」と呼ぶようになったのは、91年に発売された『東映不思議コメディー テーマ・ソング集』というタイトルのCDが出たことにより、呼び方が統一された様に思えます。8ちゃんからトトメスまでの主題歌が収められたCDでした。このシリーズは楽曲もステキな曲が多いので、機会があったらぜひ聞いてみていただきたいです。
 シリーズ1作目の『ロボット8ちゃん』続く『バッテンロボ丸』あたりまでは、それでもまだ旧作『がんばれ!!ロボコン』などに近い印象を受ける作風でしたが、3作目の『ペットントン』14話で根本くんという転校生がやってきた辺りから、一気に不条理な世界へとシリーズは突入を開始します。根本くんは変態なのですw。この辺りから、シリーズを通して不条理な世界を描き続ける浦沢義雄氏の脚本が本領を発揮していきます。そして、ロボットから不思議生物を経て少年探偵団物へとシリーズは移り変わり『ちゅうかなぱいぱい!』でアイドルを主役に据えた美少女ヒロイン物へと紡がれていきました。

002花島優子氏と、妹・村上モモコ役の前田利恵氏の当時のサインです。

 

 さて、2人の中華魔女の活躍で女児向けの作品としての成功を得た本シリーズは、次作のポワトリンで、ひとつの頂点を迎えます。Web漫画でも書いたように、社会現象にまでなったポワトリンは、様々なメディアで取り上げられました。私もバンダイ出版(当時)から『オリュード』というタイトルで、ポワトリンのMOOK本を作っています。判型もA4変形サイズで、表紙はモノクロにワンポイントで色を入れるなど、子供向けではないオシャレな作りにしたくてがんばった思い出があります。本の為にイラストを描いていただいた風忍先生とロケの見学に行ったり、インタビューを担当したりと、思い出深い本でもあります。脚本の浦沢氏に曰く、このシリーズの脚本は「子供たちに現実の厳しさを教えてるんだ」と、当時氏のインタビューから帰ってきた担当者から聞かされました。確かにこのシリーズはハッピーエンドで終わる話ばかりではありません。さらりとペーソスを交えていたからこそ、私たちのような大人にも受けていたのだと思うわけです。ミニスカ衣裳だけじゃなくてねw。

 

第2回へ続く。

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山 陰生(やま かげみ)
上京後、専門学校を経てアニメーターになるも挫折。 その後、編集プロダクションに拾われ、オタク関連の書籍や雑誌の編集・ライティングを行いその後フリーに。 しかし、人生の旅も半世紀を越え、田舎にUターンして余生を過ごす日々。 昭和を愛すが別に戻りたくはない、初老に片足突っ込みかけているオヤジです。
山 陰生(やま かげみ)

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