歩く! 巨神玩具「装甲巨神Z-ナイト」第3回(最終回)

山 陰生(やま かげみ)

歩く! 巨神玩具「装甲巨神Z-ナイト」第2回はこちら。

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 二足歩行を行う画期的な玩具として発売を開始したZ-ナイトのシリーズ。次なる展開は、さらに買い求めやすい価格帯の小型機シリーズを発売するということに決定した。それが「メタルフット」シリーズである。4200円のギルガ、グレートZナイト、3800円のZ・Aと2600円のB・Aに継ぐ新商品は、1000円という価格で「買いやすく集めやすい」というコンセプトとのもと開発された。これは、Z-ナイトたちと同サイズの「FA-130」というモーターを使用することでコストダウンを図っている。電動玩具で一番使用されているモーターであるために価格が安いのが特徴だ。もっと小さなサイズのモーターなども検討されたが、それだとコストが上がるということで選ばれた。そしてまず、火星の反政府組織「カルド」が操る3体のM・F(メタルフット=正式名称:メテオリック・アーマー)、MA09Fファイティングメタルフット/デスドール、MA05Cコンバットメタルフット/ガイザック、MA07Aアタックメタルフット/メガホーネットが発売され、続いてMA06Cバイガス、MAT10-Fダークシザーが商品化されていく。さらにリモコンを付けることで、ロボット相撲が楽しめるなど、単なる小型化だけにとどまらない仕掛けも用意されていた。

 

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 一方、大型の装甲巨神も、Z-ナイトがゼルダン艦隊の攻撃により破損し、自己修復によりZ・A03ⅡZOEA(ゾエア)TYPE-KW(ナイト オブ ホワイト)として白い鎧を纏い甦ったという設定でグレートZナイトが発売された。足もZ-ナイトより長くなり歩幅が増し、歩行速度も速くなった。加えてZ-ナイトが暗いカラーリングだったのに対し、ヒーロー色である白というカラーにすることと、等身を高くしていくことで、ヒーロー性を前面に押し出すよう考慮されている。歩行スピードをアップさせる為に、社内規定で電動玩具は90分以上の稼働を求めるという決まりを曲げてまで、スピードアップに拘った。子供たちからの要望もあったがそれに踏み切る柔軟性もタカラにはあった。ましてやZ-ナイトの開発を行った田島氏は、入社1年目にしてここまでの難題と戦い、商品開発を進めていたというから驚きだ。自由闊達にして若い力を惜しみなく登用するのは社風だろうか。
 この後もシリーズは小型商品での展開を行っていくが、残念ながら3年足らずで終焉の時を迎えることになる。ガイドブックのインタビューを行っていたとき、次のステップは「走る」という事だと、スタッフの方々が話されていたのを思い出す。いつの日か走ることのできる2足歩行ロボの玩具がタカラトミーから発売されたら、その企画が生き続けていたのかもしれない。新たなゾイドシリーズ(装甲巨神)の復活を願って止まない。

 

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 ちなみに開戦からマリンカイザー奪取までを15分のアニメに、ギルガの実戦投入から第4の装甲巨神発見までを紙芝居的な5分程度の作品が、販促用にサンライズの手によって作られている。

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監督は高山文彦、キャラデザ作監を梅津泰臣、メカデザイン・作監を今掛勇、美術設定に前田真宏、原画に庵野秀明、等々、小品ながら豪華スタッフの手になる作品だ。

 

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(おわり)

 

歩く! 巨神玩具「装甲巨神Z-ナイト」 第1回はこちらから。

 

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山 陰生(やま かげみ)
上京後、専門学校を経てアニメーターになるも挫折。 その後、編集プロダクションに拾われ、オタク関連の書籍や雑誌の編集・ライティングを行いその後フリーに。 しかし、人生の旅も半世紀を越え、田舎にUターンして余生を過ごす日々。 昭和を愛すが別に戻りたくはない、初老に片足突っ込みかけているオヤジです。
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